こんにちは、虚空蔵です。
春から夏にかけては、季節に合わせてファッションも明るくしたいもの。
でも、いわゆるミリタリーアイテムだと、オリーブドラブや迷彩など、少し色味的には落ち着いた色味のものが多いですよね。
そんな春夏の明るいウェアが欲しい時。
合わせるものに迷ったら、このアイテムは役に立つかもしれませんよ!
それでは、いってみましょう!
■ ミリタリーウェアの中でも、貴重な白パンツ!
このパンツは元は、スリーピングパンツ。
要するに、兵士たちが睡眠をとる際の、パジャマズボンなんです。
ですので、自然素材っぽいナチュラルな生地感なんですね。
パジャマで外に出るの?と思われました?
いやいや、意外と普通のパンツとして使っていただけると思いますよ。
ミリタリーの中でも、細み、かつ白系の珍しいアイテムですので、
コーディネートの役に立つタイミングがあると思います!
■ うちにある、イタリア軍スリーピングパンツ は・・・
うちにある、イタリア軍スリーピングパンツは・・・
- ?年製
- サイズ:2
- ?製
という子です。
情報としては、写真のステンシルだけが頼りなのですが、
ご覧の通り、情報がかなり少ないです。
□に囲まれた部分が 11972 と見えるのと、
その右側には ●●●AMOTEX と記載があるように見えます。
(これ肉眼ではほとんど見えません。写真に撮って発見しました。)
1972年の製造なのか?ただのロットナンバーなのか?
●●●AMOTEXが製造会社なのか、分からないことだらけです。
こちらのパンツ、サイズは【2】で、サイズ感的には
- 総 丈:104cm
- ウエスト:80cm
- 股 下:75cm
こんなサイズ感。
私は、デッドストックで手に入れました。
洗った際に大きく縮むのでは?と心配したのですが、ほとんどサイズの縮小は感じられませんでした。
後述しますが、膝から下がテーパード仕様になっており、大きく絞り込まれています。
私、ふくらはぎが太い方だと思うのですが、履いた時にウエスト・ヒップ・腿回り、いずれも余裕があるのですが、ふくらはぎ部分だけが引っかかります!
■ ネップ感のあるナチュラルな生地と、裾に向かってテーパードされた、白パンツ。
パーツは?
さて、パーツを見ていきましょう!
まずは全体。
膝から下のテーパード具合が、かなり特徴的ですね。
一方、腰回りは、ご覧の通り2タックはいっているので、結構ゆとりがあります。
むしろ下手すると、ぶかぶかしそうなくらい。
とはいえ、抑えることはできるので、ご安心ください。
こちらのパンツの最大の特徴は、その生地感ですね。
ECRU(生成り・さらしていない・未加工の といういみのフランス語)生地という表現が、ぴったりくる布地で、ざらっとした生地の中に雑味のあるネップ(糸のかたまり、だま、みたいなものです)がぽつぽつと見える、そんなラフな雰囲気があります。
色味は、珍しい、オフホワイトの色味(ベージュに近いといえるかも)ですので、純白のパンツと比べると、ちょっとした汚れも気になりにくいかもしれません。
そのあたりもデイリーに気安く使えて、良いですよね。
ウエスト周りです。
股上は深めで、ハイウエスト。
一番上はおへそのあたりまで来るかと思います。
フロントはジッパーではなく、ボタン留めです。
生成りの色味に合わせて、ホワイトのボタンが選択されています。
ウエスト部分がボタン2つ留め。
フロント部分がボタン1つ留めとなっています。
スリーピングシャツなので、ウエスト部分にベルトループはありません。
厚手の布地になっていて、こちらがウエスト部分をサポートするような雰囲気です。
コロニアルファッションのような雰囲気も感じられますね。
さて、ベルトループも、ウエスト調整の紐もないのであれば、どうやって調整を?と思った方、
鋭いですね。
実は、背中側に調整できるパーツが付いていました。
上記写真のように、ウエスト背骨部分にスリットが作ってありまして、そこを紐で調整して結ぶという、いかにも原始的な方法ですが、一度自分のサイズに閉めてしまえば、通常の開閉はフロントのボタンでできますので、全く不便はありません。
兵士ごとの微妙なサイズ違いを、1つのサイズで広くカバーできる。
実はよく考えられた仕様だと思います。
結んだところの雰囲気は、こんな感じです。
背中側のウエストパーツにもタックが入っているのは珍しいですよね。
前後共にタックがありますので、ヒップ周りはかなりゆとりがあります。
サイズのところでも記載しましたが、特筆すべきは裾の細さ。
末端では、15cm~16cmとかなり細め。スキニージーンズのサイズ感ではないでしょうか。
とはいえ、ヒップ周りはゆったり目ですので、かなりきつめのテーパードがかかっており、腿から裾にかけて、ググーっと細くなっているスタイルです。
裾先は細いので、足を通すために、ボタンで開閉できるようになっています。
このくらいまで開くことができます。
暑い時期は、開いて折り返し、くるぶし丈で、というのもよいと思います!
このあたりの生地感、毛玉みたいなネップがいくつも出ているの、ご覧いただけますでしょうか?
最後、パンツの内側です。
生地の雰囲気がよくわかると思います。
この生成りの生地、蒸し暑い感じはしないのですが、
ある程度生地自体の厚みがありますので、真っ白のパンツと比べると透け感はありません。
そのため、下着が透ける心配はなさそうです。
サイズ感は?
それでは、着用してみましょう!
ベース、178cm・72Kgに対して、【2】着用です。
足を通してみると、こんな感じ( ^ω^)・・・
腿あたりまでのゆとりに対して、ふくらはぎ部分のパツパツ感!
イタリア人の方、確かにファッションスナップとかで拝見していても、上半身はがっちりしている一方で、足はすらーっと細かったりしますもんね。
スリーピングパンツであることを考えても、イタリアの皆さんにとっては、このパンツでふくらはぎもゆったり余裕があるはずです。
人種の違いを、ズボンに感じさせてもらえるとは・・・(笑)
何にしても、ひざ下からのテーパードがこのパンツの特徴です。
きれいにはける人がうらやましい!
で、私的には、腿から上がブカブカ感があって、嫌だ・・・。と感じまして。
ふと思いつきで、前後ろ反対に着たら、どうなんだ?
と思ってやってみたのが上の写真。
なんかこっちの方がすっきり見えません?
これって、背中側の紐調節パーツがあるからこそできるんですよね。
自分的にはこっちの方が満足してるんです。
お尻側に世界の窓があるんで、後ろから見た人は 「???」となるかも知れませんが(笑)
この時は、このジャケットで隠してましたので問題なし!
裏技的なネタですが、意外にいい(落ち着く)ので、チャレンジ好きな方は是非どうぞ・・・!m
■まとめ
というわけで、今日はイタリア軍スリーピングパンツのご紹介をしました。
夏に向けての、ミリタリーウェアにおいては貴重なホワイト系のアイテムです。
白系パンツは、ロシア軍のスリーピングパンツも有名なんですが、ロシア軍のものは、真っ白かつ、世界の窓を閉じるパーツがなかったのではなかったかと。
それを考えると、こちらのイタリア軍のスリーピングパンツのほうが、買ってすぐに使いやすい!と思います。
膝からぐーっとテーパードするスタイルや、生成りのナチュラルな生地感など、特に着こなし上手な方であれば、もっと格好よく使ってもらえるはずですよ!
このアイテムも、またまたお値段的にはお手頃のはず!
ただし球数が少ないので、なかなか見つけるのは難しいかもしれませんね。
気になった方は、探してみてくださいね!
それでは、また!
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