■ベルギー軍 チノパンツ をレビュー!【Belgium Army Chinos】

ベルギー軍

こんにちは、虚空蔵です。

今日ご紹介するのは、ベルギー軍のチノパンツ

ミリタリーで有名なチノと言えば、フランス軍のM-52チノでしょう。

しかし、フランスのM52はずいぶんと高級になってしまいましたし、中々本物かつベストサイズの品は手に入りにくくなってしまいましたね。

そこで私が手に取ったのが、こちらのベルギー軍のチノパンです。

コットン100%ではありませんが、このさらっとした生地感も捨てがたい。

思った以上にシルエットも悪くないですよ!

それでは、詳しく見ていきましょう!

■ デイリーに使いやすい、ベルギー軍チノ

今日ご紹介するのは、ベルギー軍のチノパンツです。

チノパンはおっさんぽくって・・・と敬遠される方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、ミリタリーにおいては避けて通れないアイテム!

モノを選べば、うまく表現することもできるはずです。

ベルギー軍 チノパンツ

今回ご紹介する、ベルギー軍のチノパンですが、こんな感じです。

ウエストはワンタック。

太すぎず、細すぎず、非常にいいバランスの太さだと思います。

私の個体は裾が長いので、2回ほどロールアップして着用しています。

元がミリタリーアイテムなだけに、オリーブドラブの上着と合わせても、非常にすんなりとマッチしてくれます。

そもそも、チノパンは、インドに駐留していたイギリス軍が、ホワイトの軍服をインドの土色に染め上げたのが発祥と言われていますね。

その色が、カーキ色カーキというのは、インドのヒンドゥー語で”土色”という意味だそうです。

確かに、インドの乾いた大地の色ですねぇ。

その後、大量生産されたチノパンは、インドから中国に輸出され、当時フィリピンに駐留していたアメリカ軍が駐留軍の制服として、このチノパンを中国から大量に買い付けた。

ということで、チノパンツのチノは、チノ=チャイナ=中国、という意外な由来だったんですね。

(※チノはスペイン語での中国の意。フィリピンを占領していたのがスペインで、スペインに勝利したアメリカが駐屯、その後、チノパンを買い付け、という流れです。)

なので、チノパンは【中華ズボン】ってことなんですよね。意外ですよね。

■ うちの ベルギー軍 チノパンツ は・・・

うちにある、ベルギー軍 チノパンツは・・・

  • 2017年製(?)
  • サイズ:ウエスト 32
  • 製造:不明

という1本です。

サイズ 32 ですと、

  • ウエスト:82cm
  • 股 下 :85cm
  • 裾 幅 :23cm
  • 腿 幅 :34cm

と、こんな感じです。

  • KATOEN : 65%
  • POLYESTER : 35%

ということですので、コットン65%・ポリエステル35%という布地ですね。

ポリエステルが混紡されているので、コットン100%とは違って、軽みのある、夏場でも着用できそうな、さらっとした生地感です。

と、ここまでご紹介してきてなんですが、

実は、ベルギー軍のものかどうか?少し自信がないんですよね。

KATOENはオランダ語でのコットンのこと。

BUENOはスペイン語でGoodのことだし・・・。

BUENO BELGIUM が製造メーカー名で、オランダ軍へ納品された品、という可能性もあるかもしれません。

■ 大人のパンツだけに、センタープレスは無しで

 ベルギー軍 チノパンツ のパーツは?

さて、パーツを詳しく見ていきましょう。

生地は、前出の通り、コットン&ポリエステルの混紡です。

コットン65%+ポリエステル35% の混紡具合。

コットンの方が多いので、テカリが出るほどの生地感ではなく、コットンっぽい落ち着いた雰囲気です。

しかし、コットン100%のざらっとした、重厚な雰囲気を求められると、少し違うかな?という感触を覚えられるかもしれませんね。

一方で、ポリが入っていることで、コットン100と比較すると、暑い季節でも使いやすそうですし、洗濯などのケアもカンタンでしょう。

若干ですがトロみも感じられますので、その点でも街着には使いやすいかもしれません。

全体(フロント)

まずは、全体。

チノパンらしい、ストレートシルエットで、ストンとおちるタイプの姿になっています。

ほぼ完全なストレートシルエットで、着物のようにたたむことができるレベルです。

嫁入り箪笥が似合いそうな(笑)

若い人は見たこともないかもしれません、ね?

腰回り(フロント)

腰部分フロントです。

フロントはボタンフライタイプ

イギリス軍など、ユーロミリタリーに多い、グルカパンツのようなウエスト形態になっています。

タックがワンタック入っています。

内側に織り込んであるタック形式です。

このタックのおかげで、腰回りは十分なゆとりがあります。

ストレートシルエットも捨てがたいですが、やはりチノパンらしさが出るのは、タックが入っている方な気がします。

とはいえ、深めのタックではありませんので、ブカブカに見える心配は少ないでしょう。

腰のポケット

ポケットは、スラッシュポケット。

普通に使いやすいポジション&深さ。

何の不安も感じずに、ポケット内部に自然にアクセスできる、というイメージです。

ウエスト・ボタンフライ

ウエスト周りは、2つボタン留め。

おへその部分のボタンは、内側に向けて留めるタイプ。ですのでこのボタンは外から見えることはありません。

2つ目のボタンは、ウエストベルトの先で、右腰で留めるタイプ。こちらはボタンが外に露出します。

フロント開閉部分も、ボタンフライが採用されています。

(17年製造でボタンフライ?という疑問もあり、製造年はもっと古いのでは?という思いも。)

ボタンの形と、色味も、あまり他国では見ないような、なんだか独特な形態ですよね。

ウエスト周り インナー側

ウエストを内側から見ると、こういう仕様になっています。

ウエストのメインボタンは、内側向きに止めるタイプ。

前空き部分はボタンフライで止めるようになっています。

購入時に、ウエスト内向きのボタンだけが欠損していたので、似たようなボタンを見つけて、取り付けています。

まぁ、内部の(外に出る)ボタンではないので、まぁどんなボタンでもいいかな?、と。

アメリカ軍や、フランス軍の尿素ボタンなどは、比較的手に入りやすいですが、こういう個体になるとなかなか完璧に同じパーツを、というわけにはいきませんね。

こういうところも含め、ミリタリーの味わいということで楽しめたらいいですね。

裾部分です。

私の脚には長すぎる(脚が短すぎ)ので、2回折り曲げて着用しています。

サイドの縫い目がこのように外に露出するタイプです。

このパーツの白い糸は、意外と目立ちます。

ジーンズの赤耳みたく、お好きな人にはここが「たまらない!」のかもしれませんが、個人的にはもう少しおとなしくしてもらった方が使いやすいかな。

裾部分 縫い目アップ

裾部分の縫い目のアップです。

このように、白糸が結構目立つつくりです。

バックスタイル

後ろ姿も非常にシンプルです。

ベルトループの場所が、結構適当な気がしますね。

ベルトループの幅は、太くも無く、細くもなく、というサイズです。

使いやすいサイズですので、いろんなベルトを合わせて楽しめると思います。

カーゴポケットなどの仕様はなし。

バックポケット

バックポケットは、右に一つのみ。

フラップ付きのポケットで、ボタン留めになっています。

バックポケット(フラップ部分)

フラップの姿です。

フラップを、ポケットの中に入れ込んでしまえば、さらにシンプルに見せることが可能です。

フラップを閉めた際には、ボタンは外に露出する形になります。

インナーのタグ

腰回り、インナー側にタグが付いています。

ウエスト32。

NSNナンバーと混紡具合、ケアの方法が入っていますね。

この個体は、ネームは入っていませんでした。

デッドストック、未使用状態での放出だったのかもしれません。

手に入れた当初は、センタープレスが入っていたのですが、なんとなく、雰囲気が違うような気がして、現在はクリース入れずに着用しています。

このパンツは、パンツ本体の持っている雰囲気が大人っぽいので、どちらかというと、穿き方はラフ目の方がふさわしいのではないかと・・・

※個人の感想です(笑)。

 ベルギー軍 チノパンツ のサイズ感は?

それでは、着用してみましょう!

ベース、178cm・72Kgに対して、【32】着用です。

足を通してみると、こんな感じ( *´艸`)・・・

【32】 → 178cm・72Kg

1着目は、

カナダ軍のMKⅡジャケットとあわせて。

秋スタイルです。

白シャツと、ベルギー軍チノパンと、ミリタリージャケットのコンビです。

白シャツが入っているとはいえ、全体的に土色っぽく、かなりラギットな雰囲気ですので、足元は茶のレザーシューズで引き締めましょう。

Gジャンと合わせて

2着目は、

ボーダーTとGジャンとの合わせです。

斜め掛けしたバッグは、ポーランド軍のガスマスクバッグです。

ポーランド軍 M41 ガスマスクバッグ

こちらのコーデもラフ目なアイテムが多いので、足元はローファー。

黒革の雰囲気で、ちょい大人風に見せてみました。

アメリカ軍の半袖シャツと合わせて

お次は夏のスタイルです。

上衣は、アメリカ軍の半袖シャツ。

シャツの裾が長めのタイプですので、タックイン。

足元はサンダルで。

後ろ姿。

ストレートシルエットですが、めちゃくちゃ太目というわけではなく、適度なストレートであることがご覧いただけると思います。

ヒップ周りもそれほどブカブカ、という訳でもないですよね。

といって、足のラインが出るほどの細さでもありませんので、チノパンとしては一番”チノらしい”サイズ感かもしれません。

ブルーの半袖シャツと合わせて

夏スタイル 2つめ。

ブルーの半袖シャツと合わせて。

こちらのベルギー軍のチノは、ブルー系の色味と非常に相性が良いと思います。

最後は秋スタイル。

夏スタイルでご覧いただいたアメリカ軍の半袖シャツと、同じくアメリカ軍のヘリクルーシャツを合わせてみました。

チノの適度なラフさには、襟ありのシャツがフィットしやすいと感じています。

■ まとめ (ベルギー軍 チノパンツ)

というわけで、本日は、ベルギー軍 チノパンツのご紹介でした。

ポリエステルが混紡されている生地なので、コットン100%のチノよりも少し上品に見えますし、

1本持っていると、ミリタリーファッションの幅が大きく広がると思います。

もちろん話題のフランス軍のM52チノも良いのですが、シルエットが太すぎて~、欲しいけど価格が~という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そんな時には、こちらのベルギー軍のチノパンツ という選択肢もありかもしれません。

そもそも弾数が少ないと思いますので、出合ったときがチャンスかも。

気になる方は、探してみてくださいね。(そして、正しい情報を教えてください!汗)

それでは、また!

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