こんにちは、虚空蔵です。
春真っ盛りですね。日差しが強くなってきました!
花粉は気にならなくなりましたが、黄砂がつらい時がありますねぇ。
お昼時は、半袖でもよいほどの日差しですが、風が吹くとちょっと肌寒いそんな時期です。
つまり! まだまだ、ジャケットが活用できる季節ですね!!
それでは、いってみましょう!
今日は、ドイツ軍の超有名ジャケットです。
■ ドイツ軍を代表する、ミリタリージャケット!
ドイツ軍のミリタリージャケットといえば?
と軍モノが好きな方に尋ねると、まずはこのジャケットが上がってくるのではないでしょうか?
それほど、このジャケットは有名です。
用いられている生地から、モルスキンジャケット と呼ばれています。
モルスキン生地のジャケットは、フランス他、他の軍隊での使用もあるのですが、
なぜか、「モルスキンジャケット」といえば、日本ではこのジャケットがまずはピックアップされるということになっています。
それだけ、デザイン・生地感ふくめて、お好きな人が多いということでしょうね。
ヨーロッパのオシャレスナップなどでも、オシャレなおじさま方が着用しているのを見ることができますよ。
ジャケットとしてのラインがきれいなことが理由、ではないかと想像しています!
■ うちの ドイツ軍 モルスキンジャケット(初期型)は・・・
さて、うちにある、ドイツ軍 モルスキンジャケットは・・・
- 1980年製?
- サイズ:Gr.1
- L.KOHLER KG製?
という子です。
サイズは【Gr.1】= 一番小さなサイズです。
それでも、表記を見ると、ユーロ表記で
6070/9095
とありますから、身長160~170㎝・胸囲90~95㎝の方向けとなっていますね。
これで一番小さいサイズとなります。
普通、各国のミリタリーアイテムでも、サイズ表記などのラベルは、とても見やすいところに張り付けてあるもの。
しかし、こちらのジャケットと初めて出会ったとき、サイズタグはどこ???とかなり探した記憶があります。
というのも、上の写真をよくご覧いただきますと、タグの下に縁がみえますよね、これ、内ポケットの縁なんです。
つまりこのタグは、内ポケットの中に縫い込まれているんです。
なので、このジャケットの表記タグは、確かに傷んでいないものが多く、サイズがはっきり確認できる個体が多いように思います。
着用もしくは洗濯での痛みを極力少なくするため、内ポケットに縫い込んだのでしょうか?
設計時からそれを考慮していたのか?どうかは、今となっては分かりませんが。
現代のわれわれにとっても、確認しやすいのはありがたいですね。
古着屋さんでチェックする際、思い出していただければ、と。
■ ドイツ軍らしい、質実剛健なモノづくり。
パーツは?
こちらのジャケット、生地に関してとても有名です。
モルスキンという生地が用いられていまして、その名前の由来はモグラの毛皮だとか。
ピケコットンと表示されていることも多いですね。
触った感じは、薄手のジーンズ生地のような触感。
しかし、ざらざら感は少なくスムースなさわり心地、一方で光沢感はほとんどないという、珍しい生地です。
色味に関しても、ミリタリーウェアによくある、オリーブドラブの色味とは異なる、土色のカーキに近い、ドイツ軍の独特の色味です。
うちのモルスキンジャケットは、結構色落ちが進んでいるので、ご覧いただいた通り、オリーブ色が抜けてきて、土色っぽい色味に変わりつつあります。
もっと使い込まれたものは、”グレーに近い”と表現されているものもあるようです。
以前ご紹介した、ネイビーデッキジャケットと同様、両肩にドイツ軍の国旗が入っています。
遠目からでも、このジャケットであることが一目瞭然。
両肩にはエポレットがあり、ボタンで着脱するタイプです。
根本は肩側で縫い込まれていますので、完全に外すことはできません。
胸に2つのポケットが付いています。
ポケットにはフラップが付いており、ボタンで開閉するタイプ。
また、内ポケットが1つ、左胸内側にあり、表のポケットと合わせて3つのポケットが付いています。
フロントのボタンは、一番上のボタンだけが外に露出していて、その下残り4つのボタンは比翼式で隠れているデザインになっています。
特徴的なのは、フロントの胸ポケットから降りてくるベルト。
ポケットより下で、5㎝刻みくらいの感覚で縫い付けられています。
つまり縫われていない箇所はループ状に開いていますので、
これは、いろいろな装備を取り付けるためのベルトだったのか?
ポケット下の露出しているボタンも含めて、
どういう使われ方を想定していたのでしょうね。
初期型と後期型の最も大きな違いは、このラインが有るか無いか、です。
あったほうが、このジャケットの特徴がよく出ていると思いますね。
背面はウエストで結構シェイプされています!
このウエストのシェイプは、初期型のほうが強く、後期型になると緩くなるようですので、その比較も面白いですね。
より絞られた方が好みの方は、初期型のほうがおすすめです。
脇から、体のサイドを通って、裾にかけてのベルトも印象的ですね。
ちなみにこのベルトも、フロントのベルト同様3つループが作ってあります。
ここにも何かの装備を取り付けるためだったのか?
もしくは、フロントのベルトのループと合わせて、腰ベルトを着用するような形で使用したのか?
どういう使用方法だったのでしょうか。
脇には通気用の孔が開いています。
片袖に、6か所の孔が作ってあります。
そのため、生地は厚めですが、蒸れる感覚は比較的少ないと思います。
初期型の中でも、最も古いものでは両肘にエルボーパッチがついているものがあるそう!
私はまだ見たことがありません。
袖元は、ボタンで調整できるタイプ、ボタンは2つ付いていますので、広め・狭めを選択することができます。
私は、狭い方(きつめに)で留めていることが多いかと思います。
狭い方で留めていても、そのまま手が抜ける(脱ぎ着が可能な)程度の広さです。
サイズ感は?
それでは、着用してみましょう!
ベース、身長178cm、体重72kgに対して、【Gr.1】 着用です。
羽織ってみると、こんな感じ( ^ω^)・・・
ウエストの絞りが結構きいているのがわかるかと思います。
ハンガーにかかっている状態だと、悪く言えば、その色味からも土臭いジャケットに感じられるかもしれませんが、着用すると体のラインに沿った立体的なシャープなジャケットであることが感じられます。
ですので、個人的には、このジャケットはジャストフィットで着られる方が、格好よくみえるのではないかなぁと思いますので、オーバーサイズよりもジャストフィットで、”ジャケット”として着用されるのをお勧めしたいところです。
私は、”着丈短めのジャケット”として着ることが多いので、写真の通りシャツと合わせることが多いかなぁ。
ドイツ軍のGr表記は、こちらのモルスキンジャケット初期型だと
- Gr1~4は、着丈が67㎝ほどであまり変わらず、1→4と数字が大きいほど身幅が広くなり
- Gr5~9は、着丈が72㎝で、1~4同様、5→9と数字が大きくなるほど身幅が広く
- Gr10~14も、着丈77㎝で、だんだん身幅大きくなる
という独特のサイズ表記のルールになっていますのでご注意ください。
で、Gr.1など、身幅狭い+小さいサイズがなかなか見つからないんですよね。
10を超えるサイズだと、比較的見つけやすいと思います。
高身長の方は、選び放題、ですね。
■ まとめ
ということで、今回はドイツ軍のモルスキンジャケット(初期型)をご紹介いたしました。
ドイツ軍のアイテムの中でも、”モルスキンジャケット”の名前で、かなり有名なジャケットです。
大きくデザインが初期型・後期型に分かれます。
どちらかといえば、初期型のほうが人気があると思います。
古着屋さんでもまだ出会えますが、初期型の程度のいいものは減ってきているような気がします。
もし、ご自分にジャストフィットするものを見つけられたのであれば、1着持っておかれてもいいかもしれませんよ!
特に小さめのサイズ、Gr.1・Gr2・Gr.5あたりはなかなか出会えなくなりそうです。
本当に丈夫な生地ですし、ジッパーなどの壊れやすいパーツもありませんので、冗談抜きに一生モノにできそうです。(体型保つことが条件ですね。笑)
じい様になって、これを格好よく着こなせる・・・。
そういう年代になったときに、その境地にたどり着けるといいなぁ。
ちょっとした憧れですね!
それでは、また!
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