■スウェーデン軍 M-55 プルオーバーシャツ 【Swedish Army M-55 Pullover Shirts】

スウェーデン軍

こんにちは、虚空蔵です。

シャツ1枚でも心地いい気候ですね。

ミリタリージャケットを着るのも、ちょっと重いかな?

そんな気分の日には、このシャツをさらりと着用してお出かけするのはいかがでしょうか?

とても特徴の多い、印象的なシャツですよ!

それでは、いってみましょう!

■ 睡眠用のシャツ!?

今日ご紹介するのは、スウェーデン軍のM-55プルオーバーシャツです。

1955年から製造されたことからM55シャツと呼ばれています。

元は兵士たちの睡眠時に用いる、スリーピングシャツですので、寝るときの動きの邪魔にならないよう、ゆったりとしたシルエットとなっています。

この独特なシルエットが大変有名で、現在でも各ブランドでサンプリングされることもあるとか。

古着業界では、女性がワンピースとして着用する用途での人気も高いようですね!

このM55シャツ、

本来のスウェーデン軍での名称はさておき、現在はいろいろな名称で呼ばれているようです。

グランパシャツ

スリーピングシャツ

プルオーバーシャツ

などなど・・・

フリマサイトで検索する際などは、いろいろ入力してみたほうが、お目当てのものが見つかりやすいかもしれません。

■うちの、スウェーデン軍 M-55 プルオーバーシャツ は・・・

うちにある、スウェーデン軍 M-55 プルオーバーシャツは、

  • 19??年製(1970年代の可能性大)
  • サイズ:41
  • 製造メーカー不明

サイズ【41】

という子です。

【41】サイズは

  • 肩幅:52cm
  • 身幅:65cm
  • 袖丈:64cm
  • 裄丈:90cm
  • 着丈:86cm

ざっくりこんなサイズ感です。

かなりオーバーサイズですよね?

私がこのM-55を購入したのが、”通販”での”デッドストック”購入でしたので、

「初回の洗濯で縮むのでは?」という思いもあり、

また、プルオーバー形式(小さいと着にくい)のシャツでもありましたので、

少し大きめを購入した経緯があります。

実際には洗濯しても、それほどの縮みは感じませんでしたので、

2枚目購入という意味で判断するなら、サイズ39を購入すると思います。

着用記事とあわせて、参考になれば幸いです。

このシャツには、(うちのは裾がラウンドしたタイプですが、)

ボックス型のシルエットのタイプもあります。

ラウンドしたタイプのほうが、このシャツらしい特徴が多いのではないでしょうか?

個体によりますが、シャツ内側にステンシル(刻印)があるものもあり、

ステンシルがあれば、スウェーデン軍の特徴”スリークラウン”と、製造年が書かれているそうです。

うちのM55は、ステンシル自体が付いていませんので、納品予定がなかったものか、イレギュラー品か、何かしらの理由ありの個体、ということかもしれません。

■ スリーピングシャツだからこその、ロング丈+ラウンド裾!

 パーツは?

さて、パーツを見ていきましょう。

正面

プルオーバータイプのシャツで、着丈がかなり長めです。

パンツにタックインする着用方法は、難しいレベルの長さですね。

シャツの前裾と後裾を比較すると、後ろのテールの方が3cmほど長め

前後差があると、こだわったシャツという雰囲気がでますよね。

かなりシンプルなシルエットなのですが、

左胸に小さな縦型長方形の縫い目があります。あれはなんでしょうか?

裏地 左胸部分 このパーツは?

裏返してみますと、こんな感じ。

ポケットでもペン差しでもありません。

化学繊維的な厚みのあるパーツが縫い付けてあります。

名札を留めるわけでもないでしょうし、完全に使用用途不明パーツです。

どなたかご存じでしたら教えてください!

背面

全体的に、とてもゆったりとしたシルエットのシャツです。

やはり睡眠時に着用するシャツですから、寝返りなどの動きの妨げにならないよう、ゆっくりした作りになっているのだと思われます。

特徴的なのは、ラウンドしている裾、ですね。

スウェーデン軍の独特な、深いグリーンの色味と相まって、このシャツを唯一無二のものにしています。

背中首部分の裏地補強

背面、首の後ろ側(サイズタグが付いている箇所)には補強がされています。

布が2重になっているイメージです。

ここのパーツのみ、色が違います。

【41】と記載がある、サイズタグですが、実はこの41の部分は刺繍されています。

80年代のM55になると、サイズなどより多くの情報が記載された、よく見るタイプの現代風タグに変更されていったようです。

つまり、写真のサイズ表記タグの場合、70年代までに製造された品の可能性が高いということのようです。

シンプルな襟と前立て部分

襟は、とてもシンプルなスタイル。

ボディのサイズと比較すると、ミニマルで最小限なサイズ感ですので、一番上までボタンを留めて着用すると、上品な見た目になると思います。

フロントはボタンで留めるタイプで、ボタンは、上から2つ。

第1ボタンはループ留め

表面がツルっとした工業的なイメージのボタンです。

一番上のボタンは、首元にループ(紐)が用意されており、ループに引っ掛けて留める仕組みになっています。

よく見ないと気づかないパーツですが、時代を感じさせてくれる仕様で、とても雰囲気がありますね。

第2ボタンは、表に出る仕様になっています。

第1ボタン外したところ

ボタンをはずすとこんな感じ。

ループがはっきりと見えますね。

襟首部分裏地
ボディ部分裏地

シャツの内側は、写真のように、うっすらと起毛したピーチ生地

この生地感もM55の大きな特徴です。

素肌に着ますと、ほわほわ感はありつつも、暑苦しいという生地感ではありません。

100%コットンなので、吸湿性もよく、不快な感触はありませんよ。

袖口のパーツ ギャザー多め

袖元はこんな雰囲気。

ボタンは1つボタンで、調節はできません。

閉めた雰囲気も、ゆったり目。

とはいえ、手先まで隠れるようなことはなく、しっかり手首で留まりますよ。

手首部分は、結構ギャザーがいくつも取られています。

肘あたりまでは、ゆったりとした布使いなので、ここで一気にぎゅっと絞っているんですね。

このあたりが女子にも人気なポイントかもしれませんね。

サイドのスリット部分

サイドのスリットはかなり深め。

スリットの根本が一番ダメージが来やすいところですが、かなり頑丈に縫製されています。

実際に睡眠時に着用して、寝返った際に、プツッと糸を切った音がした経験があるのですが、

とはいえ、目に見えるダメージはありませんでしたので、何重にも縫われているのだと思います。

 サイズ感は?

それでは、着用してみましょう!

ベース、身長178cm、体重72kgに対して、【41】 着用です。

被ってみると、こんな感じ( ^ω^)・・・

41 ⇒ 178cm・72Kg

ラウンドしている裾と、サイドのスリットがとても特徴的ですよね。

41サイズは私にとっては、若干オーバーサイズ気味なので、袖丈的には、少し長いです。

袖口のボタンを留めれば、手首より先まで落ちることはありませんので、その心配はありませんが、オジサン的にパフスリーブみたいなのもどうなんでしょうか?

女子だとオーバーサイズでかわいく着れるのかな?

個人的には、腕まくりしてあげた方が落ち着きます。

ポケットから手を抜けば、テールは、完全にお尻が隠れるくらいの長さです。

シングルライダースと合わせて

こちらは、シングルのライダースジャケットと合わせてみました。

着丈が長いので、特に後姿はとても目立つと思います。

襟元は閉めて着用しています。

全体のサイズ感と比較して、襟は小さなサイズですので、閉めると上品に見えると思います。

という意味でも、このシャツはオシャレ上級者が着られると、もっと格好よく着こなせると感じますね。

春・秋の気温の良い、限られた一時期しかできない組み合わせでした!

■まとめ

さて、今日は、スウェーデン軍のM-55プルオーバーシャツ(グランパシャツ・スリーピングシャツ)をご紹介しました。

独特の、ラウンドした裾とロング丈、内側の起毛した生地の肌触り、そして、スウェーデン軍独特のオリーブグリーンの発色、と特徴が多いシャツです。

個性的な1枚ですが、着心地は本当に気持ちいいです。

さすが、スリーピングシャツですね。

「今日は、ミリタリージャケットの気分じゃないんだよな~」というときには、使える1枚になるでしょう!

ミリタリーウェアの幅が広がること間違いなし!です。

まだ、デッドストックの品もちらほら見ますし、古着も球数豊富ではないでしょうか。

買えるうちに手に入れてみましょう。

気になった方は探してみてくださいね。

それでは、また!

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