こんにちは、虚空蔵です。
もうそろそろ梅雨?なんて声が聞こえてきました。
ジャケットだと、少し重い、でも夜になるとまだ肌寒い。
そんな季節にぴったりなのは、やっぱりシャツですね!
今回のシャツは、どんな方にも似合うのではないでしょうか?
(これ着て違和感ある人いるのかな?ってレベルです!)
それでは、いってみましょう!
■ とにかく雰囲気のあるシャツ
今日ご紹介するのは、アメリカ軍のOG-107ユーティリティシャツです。
ショップさんによっては、ファティーグシャツと紹介されているところもあるようです。
アメリカ軍のミリタリーシャツといえば、まずはこちらのシャツが出てくるのではないでしょうか?
アメリカ軍のユーティリティシャツは、1950年代まではHBT(ヘリンボーン生地)のタイプでしたが、1960年代からこちらのコットンサテン生地の【OG-107】に変わっていきました。
60~70年代に主に使用されたシャツで、大きく分けると袖口にボタンがない初期モデルと、袖口がボタン留めになった後期モデルに分かれ、後期のモデルは第4世代まで存在しているといわれています。
アメリカ軍のコットンサテン生地、これが経年変化を伴って、雰囲気あるんですよ!
馴染むって、こういうことかな、と思わせるような肌触りと雰囲気ですよ。
■ うちの、アメリカ軍OG-107ファティーグシャツは・・・
うちにある、アメリカ軍OG-107ファティーグシャツは、
- 1974年製
- サイズ:14 1/2 X33
- WYNN INT. INC 製造
という子です。
14 1/2 X33 サイズは、
- 肩幅:40㎝
- 身幅:51㎝
- 袖丈:63㎝
- 着丈:69㎝
こんなサイズ感です。
ミリタリーウェアにしては珍しく、肩幅が狭いです。
着丈は、ちょっと縮んでいるかもしれません。
こちらのシャツ、正式名称が、
SHIRT,UTILITY CTN.SATEEN,OG107
です。
うちのOG-107は、1972年~1977年頃まで製造された最終型、袖がボタン留めになってからの第4期【4th】モデルです。
■ コットンサテンの生地感が、本当に最高!
パーツは?
さて、パーツを見ていきましょう。
まずは、肩回り。
エポレットはついていません。
うちのOG107には、右肩に補修の跡があります。
それも5か所。
LUGERさんに何があったのでしょうか。
ひっかけ傷であることを祈りたいです。
裏に同じサテン生地の布を当てて、ミシンの往復縫いで叩きつけて補修されています。
左右の胸には、シンプルなフラップポケット。
フラップは、ボタンで留めるタイプです。
すべてのボタンは同一のものとなっています。
このボタンがまた独特ですよね。
1965年ごろからのモデルで、シャツ袖=ボタンで留めるタイプの袖口が採用されました。(それまでは筒袖タイプでした。)
65年当初のボタン袖口化した初期モデルでは、もっと平たい尿素ボタンが採用されていたようですが、割れやすかったんでしょう。
66年からの、その次のモデルで強度に優れた(上記写真の)BDUボタンへ変更となりました。
こちらのボタンは、確かに厚みがあり端のほうは薄く作られているので、開閉がかなりスムーズ。
兵士たちに好まれたのもわかります。
左胸のポケットには、内部にペン差しが作られています。
また、差込口として、外側のフラップ上部にペンの差込用に孔が穿たれています。
細かい仕様ですが、ユーティリティシャツとしての利便性が高められていることを感じますね。
これまで見ていただいた、各仕様も魅力的なんですが、それにも増してご覧いただきたいのは、このコットンサテン生地の生地感です。
これが、さわり心地はツルっと+サラッとした感触で心地よく、かつ、織目がパッと見てもはっきり見えるレベルなんです。
そして、決して重さや不便さを感じさせない、必要十分な生地の厚み。
ちょっと、この記事戻っていただいて、各写真の生地部分をご覧いただければ、少しはこの魅力が伝わるのではないかと思います。
ワイルドかつ繊細、というと大げさですが、いやそんな雰囲気です。
サイズ感は?
それでは、着用してみましょう!
ベース、身長178cm、体重72kgに対して、【14 1/2】 着用です。
羽織ってみると、こんな感じ( ^ω^)・・・
個人的には、14 1/2サイズでジャストフィット だと思います。
個体によって、襟元の開き具合が違ったりします。
第一ボタンを留めない、オープンカラー的スタイルで見せているOG-107が多いと思いますが、
私は、あまりオープンにせず、このくらいの開き方のほうが、よりよく見えるように感じます。
元々ラフなシャツですので、襟元までオープンだと崩しすぎな気がして、どうも落ち着かないんですよね。
ですので、洗濯後は第一ボタンまで留めて、シャキッとするように癖付けしています。
こちらは、イギリス軍ロイヤルネイビーのカーゴパンツと合わせて。
コットンサテン生地と生地の厚みのおかげだと思うんですが、化学繊維の入ったシャツと比べると、ドレープというかシワというか、ゆったりとしたカーブを描くんですよね。
上の写真も、袖のあたりを見ていただきたいんですが、影が柔らかい、というかパキッとしていない。
緩やかな弧を描いているのをご覧いただければ、と。
柔らかい雰囲気が感じられるのが、個人的にはとても気に入っています。
※写真はピンぼけです。すみません。
子供に着せて、モデルごっこして遊んでみました。
小さい子供の写真なので、参考にはなりませんが、
14 1/2くらいのサイズを、女性がオーバーサイズで着用してもいい雰囲気だと思います。
■ まとめ
さて、今日はアメリカ軍OG-107ファティーグシャツをご紹介しました。
とにかく、雰囲気のあるシャツで、かなり幅広いスタイルをカバーできる1着だと思います。
Tシャツにザクっと羽織ってもよし、きちんとボタンを留めてキレイ目に着こなすのもありかと。
特にそのコットンサテンの生地感、古着屋さんで出会ったら、見て+触ってみてください。
特にある程度経年変化を経てきた個体だと、特にスムースに感じられるのではないでしょうか。
うちのOG-107も、もうすぐ世に出て半世紀。
とくに、私と同年生まれということもあり、愛着のある1着です。
それだけの時を経ても、パーツや雰囲気に魅力を感じられる、むしろより深まっている、というのが、ミリタリーウェアの魅力であり、沼なところなんでしょうかね。
そんなことを置いておいても、誰でも着用しやすい、本当にお勧めの1着なのでした。
気になった方は探してみてくださいね。
それではまた!
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