■フランス軍 F-2ジャケット(CCE迷彩)をレビュー!【French Army F-2Jacket CCEcamo】

フランス軍

こんにちは、虚空蔵です。

今日ご紹介するのは、フランス軍のCCE迷彩をまとった、CCEカモフラージュ版F-2ジャケットです。

フランス軍で好評なCCEカモフラージュ柄。

アメリカ軍のウッドランドカモと比較すると、色味は似ているものの、CCEのパターンは結構大柄。

好き嫌いが分かれるかもしれませんが、ヨーロッパ圏では、意外と大人のお洒落さんが、このジャケットをシャツと合わせたりしているシーンが多いんです!

カモ柄だからと敬遠せずにチャレンジしてみる価値があるカモ!?

それでは、早速見ていきましょう!

■ CCE迷彩(カモフラージュ)柄って?

まずは、さっきから書いてある、【CCEカモ】って何よ?

という疑問が湧いてきますよね。

CCE迷彩というのは、Central Europe Camoflage の略称。

それまでフランス軍で採用されていた、オリーブF2ジャケットと、TAP47迷彩(リザード迷彩とも呼ばれ、1947年から1980年代まで採用)に換わって、1991年にフランス軍が導入した迷彩パターンなんです。

CCE迷彩のパターンは、アメリカ軍のウッドランド迷彩にも似ており、

主に4つの色(黒・茶・緑・褐色)の色味で作られています。

Central Europe Camoflageの名の通り、このカモフラージュ柄をデザインするにあたって、フランスパリ郊外の街フォンテーヌブローの森の色味を参考にしたそうです。(フォンテーヌブロー宮殿が有名です。)

正に、フランスあたりの中央ヨーロッパの自然環境に適した、カモフラージュ柄ということですね。

ブラックは枝、ベージュが背景、ブラウンとグリーンが樹木を表現していると言われています。

この迷彩柄は、フランス軍の最新ユニフォームにも採用されているそうで、とすると1991年の世紀式採用から、すでに30年の歴史があるわけですね。

■ うちの フランス軍 F-2ジャケット(CCE迷彩)は・・・

うちの、フランス軍 F-2ジャケット (CCEカモ)は・・・

  • 2000年製
  • サイズ:92C
  • SEYNTEX製造
首元のタグ

という、1着です。

タグはかなり色あせてしまっていて、残念ながら、全ての記載を確認することができません。

製造は、ユーロ圏の軍装品メーカーをリードしている、SEYNTEX社製

ちなみに、【92C】がメインのサイズ表記で、92が胸囲

Cが着丈の長さで、C=短め M=普通 L=長め の3タイプがあります。

つまり【92C】は、胸囲92㎝の人向けで、着丈短めということになります。

【92C】のリアルなサイズは、

  • 肩幅:48cm
  • 袖丈:60cm
  • 身幅:54cm
  • 着丈:68cm

というサイズ感になります。

その下の、6070/9000はNATO表記で、身長160~170cm、胸囲90~100cm

いう意味でしたね。

古着市場の価格感で言うと、オリーブグリーン単色のF2ジャケットと比べて、こちらは迷彩がある分使いにくいのか、価格も手に取りやすい(安い)ように思います。

(もしくは、年代が新しいからでしょうか。)

アメリカ軍のジャングルファティーグも、同じ年代の品だとしても、OD単色の品は高価で、迷彩柄のモノの方が安かったりしますね。

このCCEカモはどうやって手に入れたんだったかな。

どこかの倉庫系の古着屋さんで手に入れたと思います。

ちょっと明確に思い出せない・・・。

■ F-2ジャケットではありながら、迷彩柄がイキてます!

 F-2ジャケット(CCE迷彩) のパーツは?

さて、詳細のパーツを見ていきましょう!

F2ジャケット(CCEカモ) フロント

まずは正面から。

うちのCCEカモは、迷彩カラーがかなり薄れている方だと思いますが、デッドストック(未使用)の品だと、もっとパキッとした4色の色味が目立ちます。

特にグリーンが、デッドの品だと、もっと新緑のような緑色をしていますので、かなり鮮やかです。

そのため、かなり印象が変わって見えるのではないかと思います。    

F-2ジャケットにあった、お腹両サイドのポケットは、こちらのジャケットにはついていません

F-2の後期型で、ベルトに干渉するのでなくなったバージョンができましたが、その流れを踏襲したものと思われます。

また、同じくF-2ジャケットにはついていた、風防のためのガスフラップ(ウェア内左側に布がついていて、それを内側右のボタンに留めることで、オープンカラーながら襟元をカバーする仕様があった。)も無くなっていますね。

※詳しい比較は、F-2ジャケットの記事をご覧ください!

さらに、生地も異なりまして、F-2ジャケットはフランス軍伝統のサテン生地の雰囲気だったのが、今回ご紹介しているCCEカモ版は、薄手のヘリンボーン生地に変更されています。

私の手元のウェアでは、F-1ジャケットの生地の雰囲気と似ています。

F2ジャケット 襟部分

襟部分を見ていきましょう。

旧F-2ジャケットと同様、ボタンで一番上まで閉めこむことができるようになっています。

一番上のボタンを閉めると、レギュラーカラーの雰囲気になりますね。

フロントのボタンを閉めなければ、一つ目のボタン部分が大きく開きますので、オープンカラーのシャツのようなシルエットに変わります

正面上部

正面のバストアップです。

両肩にはエポレットがあしらわれ、右胸には、所属か氏名かは分かりませんが、ワッペンを張り付けていたであろう、ベルクロのパーツが残されています。

胸ポケットも左右に装備されています。

左胸・左肩

胸部分には、旧F-2ジャケットから継続して、縦ジッパーのポケットが採用されています。

M-64ジャケットとは逆で、上にあげて閉めるタイプ。

(つまり、ジッパーが下にある時に、全開ってこと。)

この点も、旧F2ジャケットからの継続採用ですね。

この胸ポケット、想像以上に便利でして。

特に、名刺入れサイズのモノを収容するには、かなり適しています。

左肩には、階級章か部隊章でしょうか、ワッペンの跡が2つ残っています。

袖先

袖先のアップです。

袖のパーツも旧F-2 ジャケットと同様、フランス軍独特のスナップボタンで開閉するタイプです。

閉め方調整用のスナップボタンが2か所、準備されています。

こちらのジャケットの特徴でもある、ヘリンボーンの生地感がはっきりと見て頂けるのではないでしょうか?

胸部分です。

先ほどご紹介した、胸ポケットは、左右両胸に準備されています。

また、フランス軍の特徴の、正方形のベルクロのパネルが胸中央についています。

チャドシャツや、エアフォースジャケットなどの胸部分でも採用されている仕様ですね。

フロントのボタン

フロント正面のボタン部分です。

ジャケットの開閉は、ジッパーではなくボタンで行います。

なぜ90年代も過ぎて、ボタン採用だったのか?疑問に思うところですが、

今手に入れてみると、クラシカルで良い雰囲気にも感じられますね。

ということで、ジッパーは無し。

ボタンは結構大きめのサイズで、行軍や戦闘の際に引っかかって邪魔にならないよう、比翼仕立てとなっており、ボタンは正面に露出しないような仕組みになっています。

腰元は、ウエストを締める様にゴムが入っています。

ですが、サイド部分にだけ入っているので、後姿も非常にスマート

私のF-2ジャケットと比較すると、上の写真CCEカモは、背中のダーツの縫い目から、

脇の方だけにゴムが入っていますが、F-2ジャケットは、縫い目から背中側にもゴムが入っています

なので、F-2ジャケットは前を全閉した際に、腰がかなり締められる感覚がありますが、

こちらのCCEカモバージョンはそこまでのシェイプ感はありません。

後姿も、少しゆったり見えるかと思います。

これも10年以上のタイムラグの間に、改善されたポイントなのかも。

フロント 合わせ裾部分

フロントの合わせの部分、最も下部には、F-2ジャケット同様ベルクロが採用されています。

上からボタンで留めてきて、最後、腰回りはベルクロでサイズ微調整して、完了!というスタイルですね。

こちらの写真でも、ヘリンボーン柄がはっきりと確認いただけるのではないでしょうか。

オリーブ色のヘリンボーンはミリタリー好きの方なら、よくよく見られると思いますが、

迷彩の、それも特にベージュやブラウンのパーツにおいてのヘリンボーン柄は、珍しいかもしれませんね。

F2ジャケット(CCEカモ) 背面

背面全体です。

ヨーク部分の切り替えなどもなく、背中側はかなりシンプル。

しかし、両肩から腰にかけての縫い目で、絶妙にシェイプされていて、男の背中を格好よく見せてくれるはず。

最大の特徴、CCE迷彩が最も目立つのが、この背面です。

CCEカモは、他国の迷彩と比較してもかなり大胆なデザインで、1色の面積も大き目。

ですが、そもそもの4色のバランスが、結構シックな雰囲気なのに加え、

私のジャケットは、かなり色が薄れているので、そのおかげもあって、

カモフラージュデザインの割には落ち着いて見えるのではないでしょうか?

そういう意味でも、こちらのフランス軍のCCEカモフラージュのアイテムを手に入れられるのであれば、彩がある程度ぼやけてきた=USEDのお品の方がコーディネートしやすいのではないかと思います。

 F-2ジャケット(CCE迷彩) の着用感は?

それでは、着用してみましょう!

ベース、身長178cm・体重72Kgに対して、【92C】着用です。

羽織ってみると、こんな感じ(*^-^*)・・・

【92C】 → 178cm・72Kg

1着目は、ブルーのプルオーバーシャツに、スラックスと革靴で。

F-2ジャケットの生地と比較すると、少し薄手なので、春暖かくなってきたころにも着用しやすいですね。

USEDで色落ちしているとはいえ、迷彩のパンチ力(カジュアルに強力に寄ってしまう)が結構ありますので、足元は、革靴+スラックスということにして、何とかバランスをとってみました。

【92C】のサイズ感が良く分かると思います。

(私のジャストサイズは、88M 。それに対して、92Cなので、身幅は広めで丈は短くなっています。)

もっとオーバーサイズに着用したい方は、104Cあたりのサイズを選んでみると面白いと思いますよ。

初夏の腕まくりスタイル。

2着目は、ブルーのポロシャツと、グレーのチノと合わせて。

靴もスニーカーですが、革のスニーカーを選んでいます。

シャツはまたブルーを選んでいます。

なぜか、このジャケットの時は青シャツを手に取ってしまうんです。不思議・・・。

やはりどうしても、迷彩の主張が強いので、バランスをとろうとして他のアイテムは抑え目になってしまいます。

ともすれば、ワンパターンになりがちなのが、迷彩合わせの悩みです。

いっそのこと、ニットタイなどでタイドアップしたりすると、もっとバランスの幅が生まれそうな気がしますね。

秋のカジュアル。GEN3フリースと。

3着目は、もう少しカジュアル寄りにしてみました。

インナーには白シャツを着つつも、アメリカ軍のECWCS GEN3フリースをいれて、ラフさを出しています。

パンツもスウェット、靴もスニーカーでカジュアル寄りに。

代わりに、パンツもシューズも黒をえらんでフォーマル寄りに引き戻しています。

秋や冬の終わりの時期、コートを着用するまではない、という時期に軽やかに羽織れるのは便利です。

色味も、秋のカラーですしね。

■ まとめ (フランス軍 F-2ジャケット(CCE迷彩))

ということで、今日は、フランス軍のF-2ジャケット CCE迷彩バージョンをご紹介しました。

フランス軍独特の、パターンの大きな迷彩柄が非常に特徴的なジャケットです。

丈が短めで、迷彩パターンを採用している貴重なジャケット。

CCEカモの力で一気にカジュアルに持っていくことができますね。

とはいえ、USEDの品を選べば、色あせと共に少しづつ色味も派手さも落ち着いてきますので、大人のジャケットとして着用することも、十分可能かと思います。

フランス軍独特のCCEカモは、デザインも大人っぽいので、軍モノの迷彩の中では、比較的街着にも取り入れやすい部類かも。

古着市場でも、F-2ジャケットよりは見つかりにくいですが、F-1ジャケットほどの難易度ではないと思いますし、思ったより安価で手に入るのでは?

気になる方は探してみて下さいね!

それでは、また!

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