こんにちは、虚空蔵です。
今日は、ちょっと珍しい、イタリア軍のワークパンツを紹介していきます。
アンクル丈で、1年を通じて季節を問わず使いやすい、軍パンです。
軍パンで、ネイビーかつくるぶし丈のパンツって、あまりないと思うんですよね。
それも、染めて紺色にしたわけではなく、元の生地からからこの色味というのが、さらにレア度が高いのではないでしょうか?
腿のあたりは、ワークパンツらしく比較的ゆったりですが、その下、足首にかけてギュっと締まってくる、軍パンにしては珍しいシルエット!
アンクル丈の流行は低下してきているようですが、あまり細すぎないこのワイドなシルエットのおかげで、今日でも選択しやすい1本ではないかと思います。
それでは早速、詳しく見ていきましょう!
■ ミリタリーでは珍しい、ネイビーの色味 × 9分丈 のワークパンツ!
イタリア空軍のワークパンツというだけでも、少し珍しいアイテム。
それに加えて、ミリタリーでは珍しい、ネイビーの色味と9分丈の特徴が、他にはなかなか見当たらない、このパンツの良いところ!
ミリタリーパンツで、9分丈というと、まず頭に浮かぶのは・・・?
そう、フランス軍のF-2パンツ、ですよね!?
もちろん、F-2パンツもめちゃくちゃ恰好よい1本なんですが、ミリタリーのパンツが増えてくると、今日もオリーブ、明日もオリーブ・・・ってなっちゃいません?
あ、色の話ですよ。
F-2のシルエットと機能性気に入ってるんだけど、別の色ないかなぁ・・・。
と思った方、実はかなりの数いらっしゃるのでは?
私にとって、それをかなえてくれたのが、このイタリア軍のワークパンツなんです!
ミリタリーらしからぬ、濃いめのネイビーの色味。
ナス紺のような雰囲気もあります。
シルエットはゆったりめなのですが、紺色のおかげで、色味効果で実際以上に締まって見えます。
加えて、カーゴポケットもついていない、シンプルなジョガーパンツスタイル。
ぱっと見、軍モノだとは感づかれにくいのでは?
(だったら、UNIQLOでいいじゃん!ってのはなしで (笑) お願いします)
■ うちの、イタリア軍 エアフォースワークパンツは・・・。
うちにある、イタリア軍のエアフォースワークパンツは・・・。
- 1987年製?
- サイズ:6
- INDUSTEIA TESSILE DEL TRONTO 製造
という一着です。
サイズ6は、
- 総丈:93cm
- ウエスト:84cm
- 股下:65cm
- 裾幅:14cm
というサイズ感ですね。
EIの記載で、イタリア軍のものと分かります。
industria tessile del tronto は、トロント繊維産業?、会社名でしょうか?
ordine は、注文、ですからオーダーナンバー?
taglia は、カット、だからサイズのことですかね。
■ イタリア軍ワークパンツ。ネイビー×ジョガーが使いやすい一着!
さて、このイタリア軍エアフォースワークパンツ ですが、
最大の特徴は、紺色かつジョガーパンツスタイルなことですね。
後ほど、パーツ紹介で詳しくご覧いただきますが、裾にギャザーがとってあり、キュッとすぼまったスタイルが特徴です。
ウエストには、ベルトレスな仕組みが装備されており・・・。
ワンポイントとして、YKKのゴールドジッパーも!
バックポケットに隠されている、面白いワークパンツなんです!
ミリタリーアイテムとしては、非常にレアですし、古着屋さんで見かけることも少ないようです。
街で被ること可能性もかなり少ないアイテムのはず!
イタリア軍 エアフォースワークパンツ のパーツは?
さて、パーツを詳しく見ていきましょう!
まずは、フロント全体像です。
結構、腿あたりのサイズ感は太目。
フランス軍のF2パンツはヒップから腿のあたりまでも、結構細めですが、こちらのパンツはかなりゆとりがあります。
膝のあたりから、ぎゅーっと細くなっています。
紺色の色味と相まって、裾にかけてはかなりスマートにみられるのではないでしょうか?
ウエスト周りです。
ここもこのパンツの特徴の一つ。
ベルトループはありませんので、ベルトレスで使用できるスタイル。
その代わりに、ウエストにはゴムが入っており、このパーツをギュッと引っ張りまして、折り返してボタンで留める、というスタイル。
ボタンは、フランス軍のF2パンツと同じような、表面が凸凹している仕様のスナップボタンが採用されています。
ベルトの先端に凹側のスナップボタンがついており、内側に凸側のスナップボタンが7つついていますので、かなりこまかくウエスト調整できますね。
あえて大きめのサイズを選択し、ウエストだけ絞り込むというのもありだと思います。
ウエスト下には、左右1か所ずつタックが入っています。
このタックは、1㎝無い程度の浅めのタック。
ポケットは、脇のラインに沿うような、ストレートのポケットが採用されています。
ベルトレスに加えて、サイドの縫い目ラインに沿った、このストレートポケットのおかげで、さらに腰回りがシンプルに!
ウエスト正面側に少し戻りまして。
タックのアップで、マチ浅目なのが良くわかります。
ウエストのゴムパーツを入れている、ウエストのパーツの幅は6㎝あり、パンツのウエストパーツとしては、幅が厚い方でしょう。
ここのパーツの厚みは、ミリタリーっぽさを感じられるパーツですね。
写真では、このパーツが凸凹しているように見えますが、ここにスナップの凸側が複数隠れています。
これを引き出して、スナップ留めし、ウエスト調整するわけですね。
ウエストのスナップボタンのアップです。
正面に出ているボタンの方は、1.5㎝あり、F2パンツのボタンよりも大きめ。
黒の装飾がついた真鍮色といった雰囲気ですので、地味ですが、ワンポイントになりそうです。
ベルトパーツの折り返し部分です。
このように受け側の金属パーツで折り返す仕様になっています。
こちらのパーツは、黒に塗られています。
受け側(バックル側)は引き出せない仕様になっています。
パンツのフロントは、ジッパーではなくボタンフライのスタイルです。
ボタンは全部で4つ。
下から3つのボタンは、比翼仕立てで表にはボタンが見えないようになっており、
一番上のボタンだけが、外に出るように設計されています。
1番上のボタンは、そのうえで、スナップボタン付きのベルトで覆われることになります。
パンツ側面の縫い目です。
ワークパンツらしく、2重のステッチが施され、丈夫な造りとなっています。
簡単には裂けたりしなさそうですね。
布地は、ミリタリーの分厚いイメージと比較すれば薄目のコットン生地。
とはいえ、かなり張り感は強いので、結構バリっとした雰囲気が保たれています。
ユーロワークジャケットの生地感が好きな方なら、絶対気に入られると思います。
経年変化も楽しめそう。
色が抜けていったところは、白っぽくなっていくタイプではないかと想像しています。
さて、裾部分です。
ゴムが入れられたジョガーパンツ仕様になっています。
細めてあるものの、同じようなサイズのF2パンツと比較すると、足首の締め付け具合としてはこちらが緩め。
しまっては見えるものの、足首が苦しい、というような不快な感覚はないでしょう。
畳んだ状態のサイズで、裾幅14㎝です。
後ろ姿を見たところです。
背面も、ポケット部分以外は、非常にシンプルですね。
バックポケットも1つだけ。
ワークポケットもついていないので、想像以上にシンプル。
裾のギャザーが唯一の特徴です。
まさにワークパンツ、といった造りになっています。
背中側のポケットは右後ろだけに装着。
ほぼ真四角な、貼り付けポケットが珍しい。
ジッパーは、かなり光沢感のある金色。
紺色のシンプルな全体像の中で、唯一ゴールドが目立つポイントです。
YKKのジッパーです。
写真では引手を飛び出させていますが、ジッパーのカバーの中に隠すことも可能!
隠せば目立たなくなりますよ。
ジッパーを開けたところ。
ポケット幅フルには開かないし、ポケットの厚みもマチがあるわけではないので、結果、収納できるものはかなり薄め・小さめのアイテムになると思います。
お財布などの収納は、ちょっとお勧めしかねるかな。
(ジッパーで傷もつきそうですし)
ウエスト部分の背面です。
ベルトループ・ボタン類などがありませんので、かなりシンプル。
背面側から見た、裾部分です。
フロント側から同様、ギャザーが同じように入っています。
前後で縫製の差異は見られません。
イタリア軍 エアフォースワークパンツ のサイズ感は?
それでは、着用してみましょう。
ベース、身長178cm・体重72Kgに対して、【サイズ6】着用です。
着用してみると、こんな感じ・・・。
1着目は、古着のチェックシャツと合わせて。
この写真だと、かなり深い紺色に見えますが、実際はもう少しワーク寄りに色あせた雰囲気です。
ですが、光量が多い場所だと、パキッとした色味に見えるのが不思議。
チェックシャツが柄強めですので、インナーとスニーカーはシンプルなものを選択しています。
2着目は、カナダ軍のMk-2ジャケット、ドイツ軍のサービスシューズと合わせて。
ミリタリーのオリーブグリーンと、ネイビーは、色合わせの面でも非常に合わせやすい。
実は全身軍モノではありますが、このパンツの色味と、サービスシューズの革靴なので締まって見えるおかげで、ミリタリー色弱めに見えるのではないでしょうか?
ドイツ軍のサービスシューズは、少しぽてっとしたスクエアトゥのデザインが、街着の際にも合わせやすい一足です。
3着目は、アメリカ軍のACUジャケット、GEN3フリースと合わせて。
寒くなってきたら、こんな感じでの着用も。
上下ともにミリタリーアイテムです。
上はアメリカ軍・下はイタリア軍。
ACUで防風しながら、インナーには人気のGEN3フォリッジフリースで温める。
2着とも非常に軽いので、ミリタリーコーデながら、軽快なお出かけを楽しめますよ。
パンツもゆとりのあるシルエットですので、中にインナーを穿きこむこともできますね。
■ まとめ(イタリア軍エアフォースワークパンツ)
さて、今日はイタリア軍のエアフォースワークパンツをご紹介しました。
シルエットは非常にシンプルでありながらも、裾のギャザーや、ベルトレス仕様のスナップボタンスタイルなど、ギミックも興味深いワークパンツでした。
なにより、ミリタリーアイテム × シンプル × ネイビー という珍しい1本です。
ユーロのワークアイテム的な生地感ですので、これからの色落ちしていく過程も楽しめそうです。
ですが、ご近所の古着屋さんで見かけたことは、これまでありません。
もしタグが外れていたら、ミリタリーアイテムと分からないかもしれませんね。
私のエアフォースワークパンツは、たまたまデッドストックで手に入れることができましたが、
マイサイズを見つけるのは難しくなりつつあるかもしれませんので、出会えた時にはぜひ手にしてみてください!
それでは、また!
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