■イギリス軍 ロイヤルネイビー カーゴパンツ(前期型)をレビュー! 【ROYAL NAVY CargoTrousers (early period)】

イギリス軍

こんにちは、虚空蔵です。

今日ご紹介するのは、イギリス軍の ロイヤルネイビーカーゴパンツ(前期型)

何といっても、ROYAL NAVYですよ!

ロイヤルネイビー、王立海軍。

渋い!

カーゴパンツで、しっかりした生地ですが、深みのあるブルーの色味も相まって、非常に使いやすいパンツ

ちょっと太めで、かつ上品に見えるカーゴパンツを穿きたいなというときに、こちらに手が伸びることが多いです。

それでは、紹介していきましょう!

■ さすがロイヤルネイビー 上品さも担保されたカーゴパンツ!

名前の通り、イギリス海軍が艦内で使用するパンツです。

ロイヤルネイビーのカーゴパンツには、今回紹介する【前期型】と現行起用されている【後期型】があります。

ざっくり分けると、

生地が厚め・普通で薄めのカーゴポケット・普通のウエスト が【前期型】

生地が薄め・斜めに付いて幅があるカーゴポケット・ウエストゴム の【後期型】

と個性が別れます。

両方持っておけば、秋から春にかけて【前期型】、春から秋にかけて【後期型】と使い分けることもできそう!

そのくらい生地の厚みが、前期後期で異なりますので要注意です。

その【前期型】が、こちらのシルエット。

カーゴポケットとドローコードに目がいかなければ、ちょっとしたトラウザーズ的な大人っぽいスタイルではないでしょうか?

もちろん、幅は太めなんですが、裾にかけてのテーパードが使いやすいポイントかも!

狭い艦内で、引っ掛かりをできるだけ少なくするような工夫もされているところも、軍モノの魅力ですね。

■ うちの、イギリス軍 ロイヤルネイビーカーゴパンツ(前期型)は・・・

さて、

手元にある、イギリス軍ロイヤルネイビーカーゴパンツ(前期型)は・・・

  • 2000年
  • サイズ : Leg/Waist/Seat 75/84/100 

という1本です。

Legが股下、Waistがウエスト、Seatがヒップのサイズですね。

さて、うちの1本は、ユーズドでしたが、もともとのサイズ通り、変更はされていなさそうですね。

実際のサイズは、こんな感じです。

  • ウエスト:82cm
  • 総 丈 :100cm
  • 腿 幅 :34cm
  • 股 上 :28cm
  • 股 下 :73cm
  • 裾 幅 :23cm

少し縮んでいるのかな?

意外とヒップ周りから裾へのテーパードがかかっていることがわかると思います。

生地は、70%コットン+30%ポリエステル

さらっとした生地感です。

2枚目のタグ

1枚目のタグの裏には、洗濯方法。

2枚目のタグは MADE IN CHINA の表示。

レプリカもの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、この時代のイギリス軍のアイテムは中国製のものが結構あります。

国防に関するものを同盟国以外に発注するのも、どうなの?という意見もあるかも。

ただ、2000年代には、それだけ国際関係も落ち着いていたということでしょう。

2020年代の国際環境においてはちょっと想像しにくいですね。

それでは、ロイヤルネイビーカーゴ後期型について、各パーツをご紹介しますので、詳しく見ていきましょう!

■ 前期型=太目のストレートシルエットだが、品のあるワークスタイル

 イギリス軍 ロイヤルネイビーカーゴパンツ(前期型)のパーツは?

それでは、早速パーツを細かく見ていきましょう。

まずは、フロントのイメージ。

フロント

深みのあるブルーの色味が特徴的。

生地は少し厚めの生地で、シルエットはいかにもミリタリーという雰囲気ですが、オリーブ色でなくブルーなだけで少しキレイ目に見えますね。

私のロイヤルネイビーカーゴパンツは、中古で購入した時点からセンタープレスが残っていたので、そのままラインを活かして穿いています。

結構太めのパンツですが、センタープレスを付けておくと、前から見た際、すっきりと見せることができるかと思います。

次はウエスト周りです。

フロント ウエスト周り

ウエストの開閉は、ボタン式。

イギリス軍に多いパラトルーパー式のボタンが採用されています。

ちぎれてしまう可能性が低いので、安心ですよね。

フロントには内側向きのワンタック。

そして、使いやすいジッパーフライが採用されています。

特徴的なのは、ウエストを中から締めることができるドローコード。

平織の幅のある布(平紐)なんですが、それがくるりと巻き込むような形で丸くなっているので丸紐のように見えています。

締めたのちに、中にインせず、前に出すととても特徴的なスタイルになります。

サイド ポケット部分

フロントにはワンタックが取ってあり、腰回りには余裕があります。

ポケットはスラッシュポケットタイプ。

普段使いのスラックスにも多いタイプなので、多くの方にとって使いやすいのでは?

先ほどご紹介した、ドローコードが丸紐のように見えるのが、ご覧いただけると思います。

カーゴポケット部分

カーゴ部分です。

カーゴポケットは左右均等についています。

深めの正方形に近い形、マチはサイドには取られておらず、センターの折り目部分のみですので、何もいれなかった場合、ふくらみは少ないので、比較的主張も少なめ。

シンプルな見た目に一役買っているはず。

個人的にちょっと残念なのは、カーゴの開閉がベルクロなこと。

ここがパラトルーパーボタンでの開閉だったら、よりデザイン性が高かったのでは・・・と、贅沢なことを考えてしまいます。

膨らみにくい、という意味においてはベルクロで正解なのかもしれません。

裾部分です。

裾はシンプルに、幅厚めのシングル仕上げになっています。

ドローコードなどは入っていません。

この点も非常にシンプル。

バックスタイル

バックスタイルです。

後ろのポケットは、右後ろのみに、叩きつけのポケットがついています。

カーゴポケットのサイズと比較すると、容量は少し小さめ。

海軍なので、狭い船内でポケット満杯にして活動することは少ないのかもしれませんね。

右後ろ ポケット

バックポケットはたたきつけの外付けタイプ。

こちらもパラトルーパーボタン一つで留めるスタイルです。

四角形のシンプルなポケットです。

ポケットはシンプルですが、ボタンに主張がありますので、よきバランス感!

ウエストのアジャスター

両ウエスト部分にはアジャスターが。

ボタンで留め、ウエストサイズを調整することができます。

締めこめば、ベルトなしでも穿くことができるので、ちょっとしたお出かけの際はそうやって着用していることが多いです。

この機能があるとないとでは、大違いですよね。

片側3㎝程度詰められるので、最大6㎝ほど詰めることができそうです。

大きめに穿きたい方は、ウエスト大き目の1着を選んでしぼりこんでもよいかも。

カーゴポケット(後ろから)

カーゴポケット部分を後ろから見てみると。

後ろ側にも、ポケット周辺部にマチがないので、カーゴポケットがついているとはいえ、薄く、スタイル邪魔していないのがわかると思います。

フロントジッパー部分

一旦フロントに戻って、ジッパー部分です。

開閉はジッパー+ボタンで、ドローコードとアジャスターで締めこめる仕様、となります。

ジッパー裏側

ジッパー裏側からのアップです。

ジッパーのパーツには、ABC の刻印があります。

ウエスト ドローコード

ウエストのドローコードの引き込み口です。

ドローコードは特徴的ですが、紐の引き込み口はシンプル。

ウエスト内部です。

製品タグは、右腰後ろ内側についています。

中古の品を見ると、ほとんどの個体でこのタグがくるくると巻き込まれているものが多いです。

サイドから

サイドから見たところ。

結構、裾に向けてのテーパードが感じられますよね。

あとは、背中側が少し長く、腰の高い位置までカバーするつくりになっています。

座っての作業が多い、海軍仕様なのでしょうか?

サイドポケット周り

ポケットと、カーゴ部分・アジャスターの位置関係が、横から見るとよくわかりますね。

アジャスターはこのように腰横~後ろにかけての位置についています。

本当にアジャスターがあると、”ベルトなし”の選択肢がでてくるのでありがたいですね。

それもパラトルーパーボタンで強度にも問題がありませんので、便利機能として使いまくっています。

 イギリス軍 ロイヤルネイビーカーゴパンツ(前期型) のサイズ感は?

それでは、着用してみましょう!

ベース、身長178㎝、72Kgに対して、ウエスト84 着用です。

穿いてみると、こんな感じ(#^^#)・・・

イタリア軍 レインコートと合わせて

最初はイタリア軍のコートとシングルライダースと合わせてみました。

この写真だとパンツの色がうまく拾えていませんが、コートと合わせても以外にスッキリしたシルエットなのはご覧いただけるかと思います。

アメリカ軍 OG-107と合わせて

2着目は、アメリカ軍のOG-107シャツとシンプルに合わせて。

こちらの写真だと、カーゴポケット部分がはっきり見えていますね。

マチが中央にしかないので、ふくらみがほとんど無く、すっきりしているのが見て頂けると思います。

イギリス軍 デザートDPMカモジャケットと

3着目は、イギリス軍のデザートDPMカモジャケットを合わせてみました。

インナーは、アメリカ軍のARMY Tシャツ。

シューズは、ドイツ軍のサービスシューズ。

ロイヤルネイビーカーゴが、全体的に太目なシルエットですが、腰回りは比較的ゆったりしつつも、足元にかけてテーパードしているのが良くわかります。

茄子紺のような、濃いめのネイビーなので、カーゴパンツではありながらも、シンプルで大人っぽく着用いただくことができますよ。

生地の重さで、ストンっと落ち、ストレートなシルエットになりやすいので、特に革靴との相性が良いように感じます。

■ まとめ (イギリス軍 ロイヤルネイビーカーゴパンツ(前期型))

ということで、イギリス軍の ロイヤルネイビーカーゴパンツ(前期型)をご紹介しました。

こちらの1本はこんな方におすすめ!

  • 太目のカーゴパンツが欲しい
  • でもオリーブグリーンのいわゆる軍パンは、ちょっと・・・。
  • カーゴポケットの主張も強すぎず、悪目立ちしない大人っぽい1本が欲しい、という方

こんな方にはぜひ使ってみてほしい!

人気の後期型よりも、前期型のほうが大人っぽく着こなせると思いますよ。

後期型と比べても、Usedでもそこまで色落ちが激しくありませんので、紺色の深みが残っている個体が多く、いろんなスタイルに合わせやすのではないでしょうか。

比較的新しい年代のアイテムではあるものの、後期型のほうが人気があるせいか、あまり店頭で見かける機会が少ないように感じます。

出会った際には、ぜひ試着してみて頂きたい1本です。

ミリタリーのラフさと、スラックスっぽいシルエットのミックス感を感じて頂きたい、穿けばわかりますよ!

ロイヤルネイビーカーゴの前期型。ぜひ、挑戦してみてくださいね。

ではまた!

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