こんにちは、虚空蔵です。
今日ご紹介するのは、イギリス軍のバラックドレスパンツ。
軍パン履いてみたいけど、土管みたいな太いグリーンのパンツだとどう穿いたらいいのかわからない・・・。
オリーブグリーンが目立ちすぎて、他の色味と合わせにくい・・・。
という方も多いかもしれませんね。
そんな方におすすめなのがこちらの、イギリス軍バラックドレスパンツ!
スラックスのスタイルで、センタープレスもついていますから、かなりフォーマル寄りな大人なパンツとして使うことができるんです。
最近のファッショントレンドに、このパンツの太さがちょうどよくフィットしてきました。
今年の秋冬には、より人気が過熱するとおもいますよ!?
それでは、紹介していきましょう!
■ 軍パンとは思えない、クラシックかつドレス寄りの1本!
最近人気のイギリス軍のアイテム。
ベイカーパンツなどは、男女問わず改めて注目されていますね!
今日ご紹介する、バラックドレスパンツは、最近注目されているイギリス軍のアイテムの中でも、筆頭と言える人気者アイテムです。
軍パンながら、その大人っぽいフォーマルな佇まいは、大人のミリタリーコーデにぴったり。
No2ドレスパンツという名称で販売されていることもあるようですが、No2ドレスとバラックドレスパンツは、厳密には異なるアイテム。
(後ほど、詳細を)
とはいえ、スタイルや仕様などはかなり似ています。
そこでまずはNo2ドレスパンツの話から。
冒頭、軍パンながらフォーマルな佇まい、ということをお伝えしましたが、それもそのはず、No2ドレスパンツは、イギリス軍の準礼服なのです。
軍の式典などで着用されるパンツで、フォーマルの度合いが最も高いものが「フルドレス」。
その後、No1.No2.No3・・・とフォーマル度合いが強い順番に、着用すべきウェアが決まっており、No15 まで存在していると言われています。
その中でもNo2ですから、フルドレスから数えて3番目の正装という訳です。
このことからも、かなり、フォーマル度の高い1着であることが、想像できますよね!
で、そのNo2ドレスパンツとかなり似ているのが バラックドレスパンツ。
私が持っているのは、こちらのパンツ。
それぞれのパンツの相違点ですが、No2とバラック、まずは生地の素材が異なるようですね。
No2の方は、100%ウール。
バラックの方は、60%ウール・40%ポリエステルの配合です。
そんなバラックパンツですが、バラックとは、兵舎のこと。
イギリス陸軍の、兵舎でデイリーに用いる仕事着といったところでしょうか。
さすがイギリス軍、ミリタリーウェアでも、紳士的な雰囲気を忘れない姿勢が見られますね。
■ うちの イギリス軍 バラックドレスパンツ は・・・
さて、
うちにある、イギリス軍 バラックドレスパンツは・・・
- 1999年
- サイズ:Leg/Waist/Seat 72/84/100
- Made in China
という1本です。
Made in China が驚きかもしれませんが、近年のイギリス軍の装備では、中国製の品がよく見られます。
かなり人気のある、ロイヤルネイビーのスラントポケットのパンツ。
あれなんかもMade in Chinaだったと記憶しています。
さて、
実際のサイズは、こんな感じです。
- ウエスト:84cm
- 総 丈 :98cm
- 腿 幅 :34cm
- 股 上 :28cm
- 裾 幅 :22.5cm
意外とヒップ周りから裾へのテーパードがかかっていることがわかると思います。
ラベルの 72/84/100 は、それぞれ
股下72cm ウエスト84cm ヒップ100cm の意味ですね。
イギリス軍独特の表記方法です。
イギリス軍の所有権であることを表す、ブロードアローマーク 【↑】が目を引きますね。
ちなみに、うちの1本はデッドストックで手に入れました。
(家族からの誕生日プレゼント!)
レングスも含め、ちょうどよいくるぶし丈サイズが見つかりましたので、こちらの一本は裾上げ不要でした。
ピッタリのサイズが見つかるのは、イギリス軍のパンツがかなり細かくサイズ分けされているおかげ、ですね。
これから、各パーツをご紹介しますので、詳しく見ていきましょう!
■ イギリス軍バラックドレスパンツ の特長は、ブラウンの生地感!
イギリス軍 バラックドレスパンツ のパーツは?
それでは、早速パーツを細かく見ていきましょう。
まずは、フロントのイメージ。
センタープレスが入っているおかげで、スラックスとしての雰囲気が強調されており、一見して軍パンだと気づく方は少ないのではないでしょうか?
色味については、何とも言えないブラウンで、ちょっとほかの衣類では見たことの無いような、独特の茶色だと感じます。
ブラウンカラーなんですが、表面は明るめの茶色、しかし、色の奥の方に深めのブラックが混在しているような、そんな雰囲気。
森の落ち葉が、腐葉土になる手前のような・・・雰囲気でしょうか。
(この例えでは、あまり着用したくない・・・?ですか?)
特に、秋の雰囲気を出す時には、これ1本選択するだけで、ぐっと季節感を出せるかと。
というわけで、実は手ごろな価格で購入可能なバラックパンツですが、
このブラウンカラーが複雑な色味をしていることもあり、ぱっと見で”安物”という評価を食らうことは、まず無いでしょう。
ウエスト周りです。
フロントは、日常的に使いやすいジッパーフライ。
ウエストのフロント部分は、ダブルのホックでとめるようになっています。
ベルトループの幅がかなり広いことが感じて頂けると思います。
ベルトループは独特の形状をしています。
ループの幅はかなり広め。
2つ穴の広めのベルトを装着する前提なのか、ループの幅は8cm!
普段使いのベルト(3~4cm)をつけると、結構違和感があるくらい!
ちなみに、ベルトループがついていないパターンの、No2ドレス/バラックドレスパンツもあります。
そちらの方が、よりフォーマル度が高いのだと思います。
(ですが、日常使いするには、ループがあるパターンの方が、使いやすいですね。)
最近気づいたのですが、ベルトループが2重になっていて、内側にも細めのベルトが通るサイズのループがあるんです。
ここにベルトを通すと、アジャスターとベルトが干渉しないので、腰回りが気になる方にはいいのかも?
パンツの上部5cmほどが、ベルトの上に顔を出すスタイルになりますので、一気に軍モノという雰囲気になります。
ですが、正しい使用方法なのかは?です。
ご存知の方いらっしゃったら教えてください!
フロントには、ワンタックがとってあり、腰回りにゆとりが感じられますね。
それもあって、裾にかけてのテーパードされた雰囲気がより感じられます。
ポケットはスラッシュポケット、スラックスによくみられる通常のポケットタイプなので、使いやすいです。
フロント膝付近です。
バラックドレスの生地感がよく見て頂けると思います。
ざらっとした生地感ではありますが、素肌で触れてもガサガサした感じはありません。
結構滑らかに感じられるのではないでしょうか。
ポケット内側周辺です。
コットン生地だと思います。
素肌で触れても、爽やかな感触です。
ポケットの深さも十分。
重いものを入れる想定になっていたのか、ポケットの縫い方はダブルステッチでしっかりと縫われています。
洗濯ラベルです。
先述のブロードアローマークが入っていた、サイズタグの裏側になります。
ウール60%・ポリエステル40% の生地だと明記があります。
洗濯も、nomal processと表記があるので、フツーに洗って大丈夫なのかしら。
洗濯タグがあると、ケアの方法悩まなくてよいので、親切です。
その下の小さいタグには、MADE IN CHINA の表記がでかでかとありますね。
古着屋さんで、このタグだけカットされて、イギリス製No2ドレスとして売られていることもあります。
故意ではない場合もあるでしょうけれど、ご注意を!
わかって手に入れる分には問題ないでしょうけども。
サイドのシルエットです。
太すぎず、かといって細すぎず。
そこは軍パンの伝統を守った、ともいえる絶妙な太さです。
この太さが今っぽいですし、デイリーな街着としても着用しやすい、ということで人気が出ているんでしょうね。
お尻側が少しせりあがったシルエット、そのため履き心地もかなりナチュラルです。
準礼服でパレードなどにも使われたようですが、パレードパンツでよくある、サイドにラインがはいったものとは違い、ラインなどが入っていないシンプルなサイドスタイルなのも使いやすいポイント!
ウエストの側面部分には、アジャスターがついています。
両腰サイドに、アジャスターがついています。
このアジャスターで、片側6cm程度、まあ合わせて10㎝程締め込むことができます。
ベルトレスでも着用できるのは、意外と便利。
ちょっとしたお出かけであれば、アジャスターでちょっと締めて外出するのも楽々です!
あとは、アジャスターの機能を活かして、あえて大きめのパンツを選択し、オーバーサイズで着用することもできますね。
このウエストアジャスターですが、とても便利!
Tシャツなどでかぶせてしまうときには、ベルトしたくないときもありますものね。
選択肢があること自体がありがたいですね。
ということで、実はこのパンツ
- ベルトあり
- ベルトなし(アジャスターで調整)
- サスペンダー
の3スタイルで楽しめる、お得なパンツでもあるのでした!
お洒落さんはぜひ、サスペンダーも挑戦してみて下さい。
ウエスト内部です。
サスペンダー用のボタンが装備されており、大変特徴的。
(私はサスペンダー挑戦したものの、本日現在は答えが見つからず・・・笑。)
おしり部分の縫い合わせの処理が、結構大胆かつ丁寧ですね。
高級トラウザー並みの処理だと感じます。
サイズ表記のラベルは、右のお尻上、ウエストの位置についています。
バックスタイルです。
バックポケットは、ループがついていてボタン留めするスタイル。
シンプルなポケット処理です。
お尻のポケットにモノを入れる方にとっては、安心な装備、ですね。
バックポケットのアップ部分。
ボタンは、バラックドレス用のパーツでしょうか。
形は他のイギリス軍のアイテムと同じですが、色味がこのパンツ用に作られたパーツかもしれません。
前述していましたアジャスターもこの角度から見ることができます。
アジャスターのパーツがカッコいいですね。
ベルトレスでウエスト部分を出した際にも、ワンポイントになりそうです。
ベルトループ。外側の広いループがあり、下部で折り返されているのが見られますが、この折り返した内側部分が小さめのループとなっています。
細いベルトであれば、ここを通せる形状になっています。
裾部分です。
裾の加工はオリジナルですが、こんな感じで処理されています。
シンプルな処理ですね。
長めのものを購入して、ダブルに仕上げるのも面白いかも!
内部の処理も、ブーツなどを穿くことを想定してか?踵側にテープをつけて摩耗をガードされており、相当丁寧な造りとなっています。
イギリス軍 バラックドレスパンツ のサイズ感は?
それでは、着用してみましょう!
ベース、身長178㎝、72Kgに対して、ウエスト84 着用です。
穿いてみると、こんな感じ(#^^#)・・・
ドイツ軍のネイビーデッキジャケットと合わせて。
ショルダーバッグは中国のドラムカートリッジ用のバッグです。
バラックパンツは、ざらっとした生地感のわりに、結構光沢感がありますよね。
また、結構厚みもある生地なんですが、一方でとろみも感じられるような、不思議な生地ではあります。
そのあたりが、値段も相まって人気の秘密かも。
写真のようなラフな感じにあわせても、違和感なく収まってくれます。
お次は、
アメリカ軍のblack357ジャケットと合わせてみました。
冬場、ブラック357をアウターにして、中は厚めにに着こんでいます。
足元はブーツ。
真っ黒になりがちな冬の時期にも、バラックパンツのブラウンがワンポイントとなり、カラーバランス的にも飽きさせません。
少し暖かくなった時期、
半袖シャツの上にフランス軍の薄手のF-1ジャケットと合わせてみました。
足元は、革のローファー。
出自がドレスパンツなので、革靴との相性は悪いわけがありません。
バラックドレスパンツ+革靴で下半身をまとめたら、上半身は何を持ってきても収まるような気がします。
■ まとめ (イギリス軍 バラックドレスパンツ)
という訳で、イギリス軍のバラックドレスパンツをご紹介していきました。
出自がドレスパンツということで、キレイ目スタイルに合わせやすい1本です。
アジャスターやサスペンダーなどいろんなスタイルで楽しめますし、
今なら、デッドストックでも手に入れやすい価格!
その上、サイズ選択もかなり豊富で、しっかり選べば必ずマイサイズが手に入るはず。
キレイ目な軍パンが欲しい!という方には特におすすめ。
気になった方は、ぜひ探してみて下さいね。
それでは、また!
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