こんにちは、虚空蔵です。
今日は、名作ぞろいのフランス軍のパンツの中でも、特に使いやすい、F-2カーゴパンツ をご紹介していきます。
春から夏、秋にかけて、重めの軍パンはちょっと暑苦しい・・・。
と感じることも多いと思いますが、今回ご紹介するパンツは軍パンでは珍しい、9分丈。
くるぶしが出るシルエットなんです。
全体の姿も、ミリタリーパンツにしては細めで、すらっとした姿ですので、毎日使いやすいこと間違いなし。
どんな上着とも合わせやすいと思いますよ！
それでは、早速、詳しく見ていきましょう！
■ ミリタリーには珍しい9分丈で、くるぶしが出せるカーゴパンツ！
フランス軍は、歴代名作パンツが多いのですが、その流れをしっかりと受け継いだのが、今回ご紹介する F-2カーゴパンツ となります。
F-2とつくだけに、ピンとくる方も多いかもしれませんが、そうなんです、F-2カーゴパンツと対になる、F-2ジャケットもかなり有名。
F-2ジャケットそのものや、似たデザインのものを街で目にしたことがある方も多いと思われます。
皆さんご存じの、こちらのジャケットですね。
こちらのジャケットとのセットアップとなるのが、F-2パンツです。
当然ですが、色味は共通。
フランス軍独特ともいえる、落ち着いた深めの土色っぽいオリーブカラーで、悪目立ちもしにくいため、街着としても、大人っぽくみせられるのではないでしょうか。
ちょっとだけ、フランス軍の名作パンツについてもご紹介を。
今人気な、フランス軍のパンツといえば、これら・・
- M35モーターサイクルパンツ 1930年代
- M38モーターサイクルパンツ 1930年代
- M47カーゴパンツ 1940年代
- M52チノパン 1950年代
- M64カーゴパンツ 1960年代
そして、今回ご紹介するF-2カーゴパンツ（1980年代～）へと続きます。
M64 ・F-2より前の年代のパンツですと、良いサイズだと中古でも1万円～４・５万円を超えてくるような人気が出てきています！
それだけ、年代が古くなっていくにつれ、手に入りにくくなっていく（のと最近のミリタリーブームで）ので、価格も高騰しているようなんですよね。
個人的には、極限まで太っといミリタリーパンツは、ちょっとコーディネートが難しく感じるのもあって、モーターサイクルパンツやM47にそれほどは興味が向かない（というか着こなせる自信がない）ので、散財可能性が減るのはありがたいのですが・・・。
こうした、フランス軍の人気のパンツ群のなかにおいて、F-2カーゴパンツは
- M47
- ↓
- M64
- ↓
- F-2カーゴパンツ
という正統派の流れをくむ、血統正しい名作パンツなんですよ！
■ うちの フランス軍 F-2カーゴパンツ は・・・
さてさて、そんなフランス軍の正当な血筋の名作パンツ F-2カーゴパンツ ですが。
うちにある フランス軍 F-2カーゴは・・・
- １９９３年製
- サイズ：８４M
- SOVICO製
という子です。
（タグが、もうすこしで切れてしまいそう・・・。）
もっと新しい年代のタグは、フランス軍によくみられる5㎝×5㎝程度の新しいタグですので
私のよりは丈夫だろうと思います。
さてさて、
まずは、サイズの【８４M】 ですが、
ウエストが８４㎝サイズ（実際は８２㎝程度）
Mは、長さが中程度 ということになります。
Cが短め。
Lが長め。という３つの長さから選ぶことができるようになっています。
（がLは長すぎて、穿きこなせません（笑））
【８４M】ですと、サイズはこんな感じですよ。
- ウエスト：84㎝
- 総丈：96㎝
- 腿幅：29㎝
- 股上：31㎝
- 裾幅：14～19㎝（ゴム）
と、特に目立つのが裾幅ではないでしょうか？
14㎝っていったら、スキニーパンツの裾幅ですもんね。
ギューッと絞り込まれる、テーパードシルエットになっているのが、数字でも確認できますね。
そんなサイズ感の、F2パンツですが、
今現在、うちに６本ありまして・・・。
（そんなに持ってて、どうするの？って声が聞こえてきそうですが・・・）
私が常用しているのが、先ほどの【８４M】と、こちらの【８４C】です。
【８４C】と、C＝短めタイプですので、丈が短く、よりくるぶしが出るようなシルエットになります。
それから、息子が穿いていました【８０C】が、もう１本。
その上で、最近、手に入りにくくなってきた【８４M】を買いだめして３本持っている、という。
この３本はデッドストック状態のもの。
というのも、
このF-2カーゴパンツ、90年代の品ですので、手に入りやすそうなイメージなんですが、ウエストサイズが８０以上になってきますと、途端にデッドストックでは手に入りにくくなるんです。
それを理由に買いだめしているという（笑）。
さて、今も使っている【８４M】との出会い。
出会った当初は、どこに売っているのかの情報をそれほど持っていなかったこともあり、Webのショップでも見つからず、１年くらい探して、地元の古着屋さんでやっと見つけた１本でした。
デッドストックで見つけましたので、出会えた時は、嬉しかったですね。
「もう出会えることはないかも・・・」と、ちょっと高かったんですが、目を瞑って買いました。
（今なら、知識が増えた分、もっと安く買えると思います、ケド・・・（笑））
という、着こなしのしやすさなどから見ても、１本は持っておいても損のない、皆さんに（どなたにでも）自信を持ってお勧めできる1本です！
大げさではなく、この１本で、いわゆる ”軍パン” のイメージが変わるんじゃないかなぁ。
■ F-2カーゴパンツ の最大の特徴は、テーパードシルエット！
F2カーゴパンツ のパーツは？
さて、パーツを見ていきましょう！
正面をご覧いただけると、
F-2カーゴパンツ最大の特徴である、テーパードシルエットがはっきりみられます。
これが着用時もきれいに出ますので、極太＋ごつくなりやすいミリタリーパンツの中でも、ジョガーパンツのような、異色のシルエットを作ることができるんです。
ちなみに、豆知識ですが、
シルエットをきれいに出すために、収納するときにはクリースをつける方向で畳むようにしています。
（ジーンズの畳み方ではなくて、スラックス（スーツ）などと同様に、横に畳むということです。）
（アイロンで折り目をつけるまでやっちゃうとやりすぎな感じもします）
そうすると、前から見たときにより細く見せられますよ。
中古で購入されて、想像していたのよりダボっと見えるな、と思われたなら、ぜひやってみてください。
雰囲気変わると思いますよ！
背面で、特徴的なのは、バックポケットが無いこと！
左右ともにありません。
M64カーゴパンツからの伝統で、バックポケットが付いていないんです。
これは、空軍でも活用するパンツだったため、操縦席などに着座した際、バックポケットが邪魔にならないように装着しないようにした、と言われています。
このおかげで、後ろ側のシルエットが非常にスマートに見える（とのこと）。
逆に、お尻ポケットにお財布を入れる方は、購入時に要注意！
でも、カーゴポケットが付いていますので、そちらに収納いただければ大丈夫ですね。
ウエスト周りのフロント部分です。
ウエストは、ボタン留め。
スナップなどはありませんので、この1つボタンが頼りです。
ボタンは、アメリカ軍の尿素ボタンを一回り小さくしたようなデザインで、よりツルっとした雰囲気に作られています。
フロントは、ジッパータイプ。
ボタン式と比較すると、着脱がより容易になります。
うちの８４Mには、DMCジッパーが使用されていますね。
前ポケットは左右についています。
斜めに切り込んだタイプのポケットで、収納内部への手の入り込みも、比較的スムーズです。
しっかり深みもありますので、通常の収納であれば全く問題ないレベルかと思います。
生地感についてもこのあたりで。
生地素材は、コットン×ポリエステルの混紡。
フランス軍伝統のサテン生地で、しっとりとしたビロードのような光沢を感じることができます。
ポケットの写真でもお感じいただけると思いますが、使用していくにともない、より一層の滑らかさとともに、うっすらと生地全体から起毛したような雰囲気が出てきます。
長く付き合うにしても、ただ単に「古くなった」というのではなく、生地の経年変化も楽しみながら付き合えるのが、ミリタリーの良い点ですよね。
生地について、あと一言付け加えるとすれば、「本当に丈夫」です。
息子が穿いていた、【８０C】 。
履くたびに洗って荒々しく使われていましたが、買ったときの風合いとそれほど変化が無いように思われます。
服使いが荒く、Tシャツなどは着れなくなってしまうほどに酷使するヤツですが、このパンツはその使用環境でも全く問題ありませんでした！
パーツに戻りましょう、次は膝部分です。
膝部分は、布が2重になっているダブルニー仕様になっています。
中古品で、この膝部分が破れているものを見たことがありませんので、よっぽどなことが無い限りは下布が出てくるような事態にはならないでしょう。
ミリタリーパンツの重厚感を感じることができる仕様です。
裾部分は、これまで記載の通り、ゴムでギューッと絞り込まれています。
全体のシルエットも、絞り込んだテーパードシルエットになっているのに加え、さらにここでテーパードされている形です。
これも、空軍のパラシュート部隊がこちらのF-2パンツを使う際に、裾が絡まって邪魔になるのを防ぐため絞り込まれたといわれています。
ゴムでの絞り込みは、こちらのF-2パンツからではありますが、M64パンツでも裾に紐が入っており絞り込める仕様になっていましたね。
絞り込んだうえで、ブーツに入れ込むことができるような工夫がされているんですね。
これのおかげで、街着としても最適な一本なんです。
少し前、ユニクロが「くるぶし出していきましょう」キャンペーンをやったおかげで、アンクルスタイルが随分と市民権を得ましたから、今や堂々とジョガーパンツのスタイルを男性でも穿けるようになりました。
「足が太くて普通のジョガーパンツは穿けないよ」、とお困りの方、こちらパンツはさすがに軍モノ。腿回りはしっかり幅がありますので、実物以上に細く見せることができると思いますよ！
左右腿部分には、カーゴポケットが採用されています。
両ポケット共に、フラップが付いており、スナップボタンでの着脱式となっています。
スナップボタンは、AFフィールドジャケット・パンツなどの、フランス軍の各装備でも採用されている、滑り止めの突起がついたスナップボタンです。
パッと見て、フランス軍のアイテムだとわかる特徴があります。
カーゴポケットの後ろ側からの写真です。
1枚前の、フロントからの写真と見比べてみていただくと、
ポケットのマチが、後ろ側にしかないのに気付いていただけますでしょうか？
フロントは、マチがなく、
バックにマチがとってある。
そのため、前から見たときに、カーゴポケットが膨らむことがなく、特に何も入っていない時にはぴったり足に沿う形に見せられるんです。
一方で、モノを入れる際には、後ろ側のマチが広がりますので、収容力の面でも十分な能力があることになります。
商品としてのレビューを見ていると、現場で使用していらっしゃる方からの、カーゴポケットがどこかに引っかかることがないという評価もみられましたね。
小さなことではありますが、さすがのファッション大国、フランスの工夫を肌で感じられる、アメリカ軍などのワイルドさとはまた異なった、良い工夫ポイントだと感じますね。
F2カーゴパンツ のサイズ感は？
それでは、着用してみましょう！
ベース、身長178cm、72Kgに対して、【８４M】 着用です。
穿いてみると、こんな感じ（ ＾ω＾）・・・
1着目は、GジャンとF-2カーゴ【８４M】を合わせてみました。
カーゴポケットのフラップは開けてみて、中にモノも入っているので少し膨らんでいます。
何より、膝から下のテーパード具合が、良い意味で軍パンっぽく無いと思うのですが、いかがでしょうか？
画像のように、革靴を合わせて少しカジュアル度合いを抑えるのもよいかと思います。
くるぶしが出るスタイルで穿きやすいのですが、寒い時期には1つ気を付けて。
靴下をはく場合、靴下の柄が丸見えになりますので、F-2カーゴを着用する際、靴下の柄はいつも以上に要チェックです（かつ、色味も含め合わせにくいです）。
こちらは、リネンのシャツと合わせて。
腰回りも余計なパーツが少ないので、シンプル＆スマートに見えるのではないでしょうか？
細かいですが、ポケットへの手の入れやすさって、意外と男性はストレスに感じますよね。
こちらの写真でもお察しいただけるかもしれませんが、F-2カーゴに関していうと、全くストレスがありません。
自然に手を下げる位置で、さっと入れることができると思います。
そういう細かい点において、このパンツはデイリーウェアとしても、非常に評価が高いです。
こちらの写真の際は、カーゴポケットにはモノを入れず、フラップも閉じた状態にしています。
前から見た際に、ほとんど広がりを感じることなくスマートに見せられる点、感じ取っていただけるかと思います。
こちらは、短めの【８４C】を着用したところ。
【８４M】との長さを比較してみてください。
随分と足首が出ているのがご理解いただけると思います。
股下の感覚は、【８４M】が70㎝ に対して 【８４C】では63～64㎝程度に感じます。
間違いなく5㎝の差はあるのではないかと。
そこで私的には１つ問題が。
歩いているときは問題ないのですが、座った時もしくはかがんだ時に、ふくらはぎに裾部分がグーっつと上がってきて、結構タイトなんです。
車の運転している際なども、ちょっと気になりますね。
ですので、ふくらはぎが太めな方は、CではなくMを選択された方がよいと思います。
■ まとめ （F-2カーゴパンツについて）
ということで、今回は フランス軍 F-2カーゴパンツ をご紹介しました。
もしあなたが、軍パンを１本もお持ちでない、ということでしたら、間違いなくこの１本をお勧めさせていただきたい！
軍パンのワイルドな、極太のイメージを軽やかに覆してくれると思います！
裾に向かって絞り込まれたテーパードシルエットのおかげでどんなファッションにも合わせやすく、フランス軍独特のコットンサテンの魅力ある生地、そしてアイテムとしてのタフさ、とどれをとってもあなたの大切な最高の1本になり、長く付き合えること間違いなしだと思っています。
そんな魅力的なパンツですが、中古でしたら、まだまだ出会えるはず。
デッドストックも、ウェストが細目の（70㎝台）なら球数もありそうです。
フランス軍の先輩パンツたちのように、球数が減って値上がり期が来る前に、ぜひ手に入れてみてくださいね！
それでは、また！
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