こんにちは、虚空蔵です。
今日はアメリカ軍のOG-507半袖シャツ をご紹介していきます。
3周回って、現代のファッショントレンドに合ってきている?
いや、このシャツ自体は変わりませんので、時代がOG-507 に近づいてきている?
のかもしれません。
そんなアメリカ軍を代表する、作業着=ユーティリティシャツであるOG-507 の半袖版。
早速詳細を見ていきましょう!
■ 身幅広めで、ゆったりシルエットのオープンカラーシャツ!
OG-507ユーティリティシャツ。
元々長袖の、作業用シャツです。
OG-507ファティーグシャツと呼ばれることも多いですね。
アメリカ軍のミリタリーシャツといえば、このOG-507か、
前世代のOG-107を想起される方が多いのではないでしょうか?
旧世代、OG-107がすべてコットン素材だったのに対して、
こちらの、OG-507ユーティリティシャツは、コットン50%・ポリエステル50%の混紡素材。
後述しますが、OG-107と比較すると、生地感も薄目です。
そこで、半袖に仕立ててみると・・・
ポリエステルの張り感と、シャキッとした感じが、夏のオープンカラーシャツの雰囲気に合うんですね。
それも、少し身幅やアームが太めなので、袖を切った際のシルエットが、今風なオープンカラーシャツの雰囲気なんです。
要は、ボックスシルエット、ですね。
丈はそれほど長くなく、身幅は広め、ちょっと正確ではないけれど、ボディ部分が正方形に近いシルエットという印象です。
ですので、古着屋さんでも若者が買っていきそうなコーディネートを組んで、展示されていることも多いですね。
おっさん的には、さすがにそのまま若者風には着こなせませんが、若者感覚で楽しみましょう!
■ うちの アメリカ軍 OG-507 ユーティリティシャツ は・・・
うちの アメリカ軍 OG-507 オープンカラーシャツは・・・
- 1980年製(?)
- サイズ:15 1/2 X31
- ?製
という子です。
ちなみに、第一ボタンを留めると、こんな感じ。
結構きっちり目に見せることもできます。
できますが、この張りのある生地感が邪魔をするのか、襟の首周りのラインにしわが寄るんですよね。
それと第一ボタンを留めたところの外側の布の角が、上の写真のように、ピンと正面側にはねてしまいます。
この2点で、きっちり目スタイルが、ちょっと残念な雰囲気になってしまうのがもったいないところ。
このシャツに関しては、開襟シャツとしての使用が正しい、というかお勧めですね。
サイズ感に関して、
私の手元のものは【15 1/2 X31】というサイズですが、
前半の 15 1/2 は全体のサイズを表しており、
15 1/2だと、日本サイズ L 程度でしょうか。
後半のX31は着丈のサイズを示しています。
よく見かけるのは、X31かX33ですが、X35も見たことがありますね。
それぞれ、着丈で
- X31:74㎝
- X33:76㎝
- X35:77㎝ くらいの着丈になりますよ。
ここが細かく選べるのは、うれしいですよね。(もちろん出会えれば、ですが・・)
さて、うちにある、OG-507半袖シャツは、
- 肩幅:43㎝
- 袖丈:24㎝
- 身幅:57㎝
- 着丈:73㎝
というサイズです。少し縮んでいるかも?しれません。
製造会社、納品会社などは、こちらのタグからは分かりませんでした。
ちなみに、タグに入っている当シャツの正式名称は
【SHIRT MAN’S UTILITY DURABLE PRESS OG-507】 です。
■ OG-507だからこその、半袖メリット = ボックスシルエットのオープンカラーシャツ!
OG-507 のパーツは?
さて、パーツを見ていきましょう。
このOG-507半袖シャツ。
正面から見ると、非常にシンプルなオープンカラーシャツです。
ボタンが表に出ており、エポレットもありません。
両胸にシンプルなポケットがついています。
OG-507シャツは古着屋さんでも見かけることの多いアイテムだと思います。
私のシャツにはSEABEESのワッペンが付いていますが、付いていないもの、もしくはネームタグだけの状態のものの方が多いのではないかと思います。
そうすると、よりシンプルな着こなしができるのではないかと。
背面は、背中の切り替えもなく、タックも入っていませんので、
とてもシンプルな仕様になっています。
このあたりは、街着にも取り込みやすいポイントかもしれませんね。
(あれ、またピンボケですね。すみません!)
襟元は、第一ボタンまで留めると、シンプルな小襟スタイルのシャツとして使えますし、
写真のように、第一ボタンは開けて着用すれば、開襟シャツとして使用できます。
このシャツは、半袖仕様ですので、基本的にはオープンカラースタイルのほうが、使用環境としては多くなりそうですね。
両胸には、フラップ付きのポケットが付いています。
フラップはボタン留めですが、比翼仕立てではなく、むき出しのスタイルです。
これは、このOG-507はユーティリティシャツとしての使用が多かったでしょうから、作業環境であるがゆえに、比翼にして引っかかりをなくす必要もなかったということでしょうか?
ボタンのアップです。
作業服用の尿素ボタンが使われています。
OG-507 は1978年ごろ、OG-107から代替わりしたということですので、
その頃は、どちらのタイプでも同じボタンが起用されていた可能性もありますね。
何しろ、ボタン自体の厚みが程よく、まず割れる心配は少なそうですし、
ボタンを留める際の入れ込みが、大変スムーズです。
現代の服でも、もっと使われてよさそうな気がするのですが、用いられないのはなぜなんでしょうか?
部品単価が高いのかしら?
胸のフラップを開けたところです。
非常にシンプルな造りになっています。
50%ポリエステルの、張りのある生地感をご覧いただけます。
ネームタグは LLOYD。
LLOYDさんのものだったのでしょうか?
所属ワッペンは、USNAVY。
刺繍のタイプです。
布ベースに刺繍で、手が込んでいます。
この布ワッペン、端のほうは、脱色し始めていて、味があります。
胸ポケットのワッペンは後付けですかねぇ。
SEABEESのロゴです。
SEABEE というのは、CBのテログラフ。
要するに当て字みたいなもので、CB=Construction Battalion(建設大隊)のこと。
雑に言うと、アメリカ海軍の工兵部隊、というところですか。
1930~40年代から呼ばれている、歴史ある呼び名です。
第二次世界大戦から、冷戦、ベトナム戦争を経て、
最近のアフガニスタン戦や対テロ戦争でも活躍しています。
なので、U.S.NAVY のワッペンと SEEBEASのワッペンの組み合わせは、
おかしくは無い、ですね。
と、ここまで書いてきて、
前身ごろの、内側に、OG-507の特徴的な黄色タグが付いていまして、そちらのタグを詳しくチェックしてみたところ・・・?
このOG-507、レプリカでしょうか?
こんなコントラクトNoありましたっけ?(3行目)
6013-80 ?
1980年製?
とはいえ、このタグの傷み具合は、かなりリアルなんですよね。
購入時にすでに REMOVE THIS LAVEL な状態でしたので、
裁縫したくらいですし。(なので、タグの縫い目は私の手縫いです。)
分かる方いたら、教えてください!
OG-507 のサイズ感は?
それでは、着用してみましょう!
ベース、身長178cm、体重72Kgに対して、【15 1/2 X 31】 着用です。
羽織ってみると、こんな感じ( ^ω^)・・・
ミリタリーシャツにしては、着丈が短いです。
なので、身幅の広さと相まって、ボックスシルエットに見えますね。
最近(これを書いているのは、2021年の夏)の若者が着るオープンカラーシャツだと、それに加えて袖が長い5分袖くらいのデザインが増えてきていますので、その点では少し遅れたデザインに見えるかもしれませんね。
今だったら、もう1サイズ上げてもいいくらいかも。
ま、そもそも80年代からのリバイバル組ですから、
1周遅れどころか、干支が3周以上回ってますからね。
そんなちょっとしたデザインで、がたつくようでは、シャツが怒ります(笑)。
(ちなみに、元の長袖スタイル(OG-107 OG-507)の場合は、きっちり見せたいこともあるので 【14 1/2 X 33】(もしくはX31)の方が、私にはあっているように思っています。)
あれ?
似たようなスタイルになってしまいました。
夏のファッションなので、ある意味仕方ない。
重ね着できないですからね。
ワンツーコーデで、上半身1着*下半身1着に、どうしてもなってしまいます。
フランス軍のチャドシャツのコーディネート同様、オリーブが夏の時期には重めな色なので、インナーはできるだけ明るめのカラーで見せたいですね。
最近では、モノトーンのシンプルコーデから、だんだんと主張のあるデザインのものが好まれているとのこと。
ヒッピームーブメントの象徴である、タイダイ柄や、ブーツカット・フレアパンツ(ラッパズボンですね)なんかが流行りそうなんですって。
もう少しすると、ジョンレノンスタイルが注目されることになりそうです。
そこまでくれば、OGシリーズの価値が爆上げするかもですねぇ!!
楽しみ!
■ まとめ
ということで、今回は アメリカ軍 OG-507半袖シャツ をご紹介しました。
OG-507 はミリタリーシャツの代表格でもあり、いろいろなファッションブランドが類似品を出しているので、ミリタリーウェアにあまり興味がない方でも、ミリタリーシャツといえばこの形を思い浮かべる人が多いかもしれません。
そのくらい、シンプルかつ、毎日のファッションに溶け込ませやすい外観になっているといえます。
今日ご紹介したOG-507半袖シャツも、張りのある生地感と共に、夏場の1枚として活躍してくれるのではないでしょうか。
OG-107と比較すれば生地は薄目。とはいえ、ミリタリーシャツならではの厚みはありますので、夏本番前・初秋あたりの季節のほうが、コーディネートしやすいと思います。
古着屋さんでも、まだまだ手に入りやすい状態だと思いますので、ヒッピームーブメントが熱くなる前に(?)気になった方は、探してみてくださいね。
それでは、また!
コメント
OG-507のコーデを検索してたどり着きました。15 1/2は首回りのインチサイズ、X31は裄丈のサイズですね。コントラクトナンバーが無いのはPX品を半袖に改造したからかも?
それはさておき状態もワッペン等も良いですね!古着屋で見つけたら絶対買ってしまいそうです
OGさんありがとうございました!
そうすると、15.5インチは40㎝弱、身幅の広さからすると、首細めの設定なんですね~。
勉強になりました。