こんにちは、虚空蔵です。
今日ご紹介するのは、イギリス軍の RAF No2ドレスパンツ。
RAFとついているのは、ロイヤルエアフォース(Royal Air Force)のこと。
ロイヤルエアフォース、王立空軍ですよ、それだけでもカッコよくないですか!?
という訳で、イギリス空軍のドレスパンツですね。
軍パンというと、まずはオリーブ色のラフなもの、戦闘で使いそうなイメージを思い浮かべる方がほとんどかと思いますが、このRAF No2ドレスパンツは非常に上品な1着。
オンオフ問わず、使うことができるはず。
特に、ブルー系のミリタリーパンツは少ないので、貴重な1着といえるでしょう。
それでは、紹介していきましょう!
■ 軍パンの中でも、トップクラスにオンオフ兼用できる一本!
最近、非常に人気が高まっているイギリス軍。
その中でも、ブラウンのバラックドレスパンツをご存知の方も少なくないでしょう。
こちらのドレスパンツも、クラシックかつ大人っぽい雰囲気の一本。
なぜ、軍パンなのにフォーマル感が強いのか?
そこでまずはNo2ドレスパンツの話から。(バラックドレスパンツの方でも記載しましたが。)
冒頭、軍パンながらフォーマルな佇まい、ということをお伝えしましたが、それもそのはず、No2ドレスパンツは、イギリス軍の準礼服。
軍の式典などで着用されるパンツで、フォーマルの度合いが最も高いものが「フルドレス」。
その後、No1.No2.No3・・・とフォーマル度合いが強い順番に、着用すべきウェアが決まっており、No15 まで存在していると言われています。
その中でもNo2ですから、フルドレスから数えて3番目の正装という訳です。
このことからも、かなり、フォーマル度の高い1着であることが、想像できますよね!
RAFのNo2ドレスパンツは、1990年代~2000年代にパレードや祭事用のパンツとして採用されたものと言われています。
■ うちの、イギリス軍 RAF No2ドレスパンツは・・・
さて、
うちにある、イギリス軍 RAF No2ドレスパンツは・・・
- 1999年
- サイズ:Leg/Waist/Seat 75/84/100
という1本です。
Legが股下、Waistがウエスト、Seatがヒップのサイズですね。
イギリス軍のパンツは非常にサイズ区分けが細かいので、自分のサイズと合うものがあれば、ピッタリサイズで穿けるはず!
ただし、Usedの品を購入される場合は、もちろん前の持ち主がリサイズされている可能性ありますのでご注意を。
さて、うちの1本は、ユーズドでしたが、もともとのサイズ通り、変更はされていなさそうですね。
実際のサイズは、こんな感じです。
- ウエスト:84cm
- 総 丈 :102cm
- 腿 幅 :34cm
- 股 上 :28cm
- 股 下 :74cm
- 裾 幅 :23cm
意外とヒップ周りから裾へのテーパードがかかっていることがわかると思います。
これから、各パーツをご紹介しますので、詳しく見ていきましょう!
■ イギリス軍 RAF No2ドレスパンツ で大人っぽいコーデに!!
イギリス軍 RAF No2ドレスパンツ のパーツは?
それでは、早速パーツを細かく見ていきましょう。
まずは、フロントのイメージ。
センタープレスがあるため、とてもクラシカルな印象です。
非常にシンプルなスラックススタイルですので、オンにもオフにも使えるパンツです。
色味は渋めのブルー。
糸に表情があるため、ブルー単色という訳ではなく、織りの雰囲気があり色味に深さがあります。
次は、ウエスト周りです。
フロントは、普段使いしやすいジッパーフライ。
フロントウエスト部分は、ダブルのホックで留めるようになっています。
バラックドレスパンツと大きく違うのは、ベルトループ。
バラックドレスパンツのベルトループは、かなり太いベルトが収まるようなループの広さ(8cm)でしたが、こちらのRAF No2ドレスパンツは、普通のスラックスのループ幅。
その点でも、オンに使っても違和感少なめかと。
ウエストはこのように、ダブルホックで留めるスタイルです。
私の1本は、生地が柔らかくなってきているので、ここは少し使いにくいかな。ベルトを締めていると、ベルトの内側で片方のホックが外れていることもあります。
どちらかはボタンだった方が、おさまりが良いのではないかと思います。
ホックの方がシルエットへの影響は少ないのかもしれませんが。
このパンツは、ベルトループが無いものもあり、そちらの方がより一層フォーマル度が高いので、そちらに雰囲気を合わせているのかもしれません。
基本は、後ほどご紹介する、ウエスト部分のアジャスターで締め込むのが、あくまで正式な着法方法なのかな?と。
フロント部分は、ボタン留めではなく、ジッパーフライ。
チャックなので、日常使いとしても使いやすいでしょう。
フロントには、ワンタックがとってあり、腰回りにゆとりがあります。
それもあって、裾にかけてのテーパードされた雰囲気がより一層感じられます。
ポケットはスラッシュポケット、スラックスによくみられる通常のポケットタイプなので、使いやすいです。
ただし、個人的に少しだけ気になるのが、ポケットの浅さ。
レディースのパンツ?と一瞬惑うほど。
ハンカチを前ポケットに入れると、角が折れてしまう位のサイズ感です。
手のおさまりも悪いんですよね。
あと、横・縦に1cmは欲しい・・・。
もちろん、メーカー・製造年の違いで、個体差があるのかもしれませんが。
両腰サイドに、銀色のアジャスターがついています。
このアジャスターで、片側6cm程度、まあ合わせて10㎝程締め込むことができます。
ベルトレスでも着用できるのは、想像以上に便利。
ちょっとしたお出かけであれば、あえてベルトをせずに、アジャスターでちょっと締めて外出するのも楽々です!
あとは、アジャスターの機能を活かして、あえて大きめのパンツを選択し、オーバーサイズで着用することもできますね。
ベルトをすると、ベルトの下にちょうど隠れるので、周りには気づかれにくいかも。
フロント膝付近です。
RAF No2ドレスパンツの生地感がよく見て頂けると思います。
この写真は色味が悪いのですが(次の写真、青みが強い方が実物に近いです。)、生地の中に白っぽい糸が混在しているのが見て取れるかと思います。
ざらっとした生地感ではありますが、私の個体はUsedですし生地も柔らかくなっていることもあり、素肌で触れてもガサガサした感じはありません。
かなり滑らかな生地です。
裾部分です。
裾の加工はオリジナルですが、シングルで、幅厚めに処理されています。
シンプルな処理ですね。
長めの1本を購入して、ダブルに仕上げるのも面白いかも!
バラックドレスパンツは、ブーツなどを穿くことを想定してか?踵内側にテープをつけて摩耗をガードされていましたが、RAF No2ドレスパンツは、他のパーツなどは用いられずシンプルに縫われている処理となっています。
バックスタイルです。
お尻側のポケットは、左右両側についていて便利。
お尻のポケットにモノを入れる方にとっては、安心な装備。
バックポケットは、ボタン留めではありません!
後ろから見ても、シンプルなポケット処理ですので、よりフォーマル度が高く感じられます。
お尻側のポケットのアップです。
ボタン留めではなく、ではどうやって留めているのか?というと・・・?
ベルクロ留めでした!
ここは考え方なんでしょうけれど、このRAF No2ドレスパンツは、生地表面にボタンを出さないというフォーマルさを優先したのでしょうね。
個人的には、ここはボタン使用、もしくはベルクロなし、でもよかった気が・・・します。
ウエスト内部です。
バラックドレスパンツには、サスペンダー用のボタンが装備されていましたが、こちらのRAFにはついていません。
おしり部分の縫い合わせの処理が、結構大胆かつ丁寧ですね。
高級トラウザー並みの処理だと感じます。
サイズ表記のラベルは、右のお尻上、ウエストの位置についています。
サイドのシルエットです。
太すぎず、かといって細すぎず。
そこは軍パンの伝統を守った、ともいえる絶妙な太さです。
この太さが今っぽいですし、デイリーな街着としても着用しやすい、ということで人気が出ているんでしょうね。
お尻側が少しせりあがったシルエット、そのため履き心地もかなりナチュラルです。
準礼服でパレードなどにも使われたようですが、パレードパンツでよくある、サイドにラインがはいったものとは違い、ラインなどが入っていないシンプルなサイドスタイルなのも使いやすいポイント!
ウエストの側面部分には、アジャスターがついています。
洗濯ラベルです。
先述の、サイズタグの裏側になります。
Wash as Woolと記載がありますが、ウール60% ポリエステル40% の混紡生地の品が多いようです。
一方で、ウール100%の生地を採用したものもあるようです。
私のは、生地のヘタレた感じがウール100%のモノではないかと思っています。
洗濯タグがあると、ケアの方法悩まなくてよいので、親切ですね。
イギリス軍 RAF No2ドレスパンツ のサイズ感は?
それでは、着用してみましょう!
ベース、身長178㎝、72Kgに対して、ウエスト84 着用です。
穿いてみると、こんな感じ(#^^#)・・・
ボーダーTと、ポーランド軍のショルダーバッグと合わせて。
革靴なので、下半身はかなり大人っぽく。
ボーダーTのラフさを抑えてくれています。
ポケット奥まで手を入れているはずですが、ポケットが浅いため手首あたりが収まらないです・・・(なぜこんなに浅いのか不思議)。
アメリカ軍のOG-108ウールシャツと。
ブーツでも、違和感なくフィットします。
この1本は、かなり布地が柔らかくなっているので、明るい光が当たると写真のように柔らかいドレープ感が感じられると思います。
一方で、センタープレスをきっちりつけておくことで、トラウザーとして大人っぽい雰囲気も表現しやすいのではないでしょうか。
OG-108がかなり土臭い雰囲気ですので、下半身はキレイ目に抑えた方が、全体的にまとまりやすい気がします。
■ まとめ (イギリス軍 RAF No2ドレスパンツ)
ということで、イギリス軍のRAF No2ドレスパンツをご紹介しました。
こちらの1本は、こんな人にオススメ!
- オンオフともに使えるパンツが欲しい
- どんなスタイルでも合わせやすい色味のパンツが欲しい
- 軍モノが好きだけど、上品にまとめたい
こんな方、ぜひ手に取ってみて下さい!
まだ、古着屋さんでも結構目にすることが多く、価格もまだ手頃です。
ですが、デッドストックの状態のものはさすがに球数が減ってきているような気がします。
バラックパンツの方はまだデッドストックが手に入りやすそうですが、RAF No2ドレスのデッドはもうそろそろ枯渇するのかな・・・?
ですが、ユーズドのものはまだまだ手に入りやすそうです。
ブルーの色味もあって、本当にオンでもオフでも使える、ミリタリーパンツの中では万能選手。
トレンド的にも、少しワイド目のパンツが使いやすくなってきているようですし、今の雰囲気にも合わせやすいのではないでしょうか?
大人っぽいミリタリーパンツが欲しい、というご要望には、こちらのRAF No2ドレスパンツはコスパ最強だと思います!
みなさんのコレクションにも1本あれば、大活躍間違い無し。
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!
ではまた!
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